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11月の美術館ニュース

ことしも残すところあと2ヶ月となりました。1年の何と早いことでしょう。 
 今年は、ニューヨークでぬりえの展覧会を開催するなど、ビッグイベントがありました。
 たった1回では、大海に水を一滴落としたような僅かな影響かもしれませんが、今後も海外への情報発信を続けて行きますので、ご支援をよろしくお願いいたします。

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。



タイトル:ゆめのおふね
作  者:作者不明
年  代:昭和10年代


今月は、昭和10年代に人気のぬりえの中から
ベティーさんとキューピーさんのぬりえを展示しています。
 「ベティーブープ」は、1930年にマックスとフライシャー兄弟の漫画プロダクションが生み出したスターです。最初は、1931年のパラマウントの漫画作品「ビン坊の結社加盟」でビン坊の端役として現われましたが、その後、瞬く間に人気がでて、一躍スターになりました。
 三頭身のボディ、膨らんだほっぺ、真ん中分けのカールしたヘア、クリクリの目が特徴ですね。
この映画が日本でも上映されるや、大変な人気になり、日本でも和製ベティー(当時の方の発音は“ベッテイさん”)が様々に描かれることになりました。 
和製ベティーさんですから、日本髪あり、着物姿ありと大変ユニークです。ぬりえのほかにも、人形、めんこ、漫画本、羽子板、絵葉書などの玩具から、宣伝広告にもベティーさんは使われていました。今なら、著作権の問題でとてもこのような展開は考えられません。
 その後、戦争の影響で、ベティーさんは、アメリカのキャラクターということで、姿を消していくことになります。
 ユニークな和製ベティーさんのぬりえをお楽しみください。(館)

【今月のエントランス】
「ベティちゃんとキューピーちゃん」

戦前に流行したベティちゃんとキューピーちゃんのぬりえをご紹介します。日本流にアレンジされて、なんともコミカルですね。

 キューピー=世界的に有名なキャラクター“キューピー”は、ローズオニールという女性アーティストが生み出しました。日本には1915年頃から登場。ありとあらゆるものにキューピーが登場するほど大ブームが起きました。キューピーというと、マヨネーズ!?
なぜ、キューピーをキャラクターとして使っているのでしょう?
 「大正時代に日本でもセルロイドの国産キューピーが大流行。創業者である中島董一郎がマヨネーズを発売するにあたり、お年寄りから子供まで幅広く愛される商品に育てたいという思いを込め、人気者のキューピーを1922年に商標にしました。当初は食品工業株式会社だった社名も、1957年に“キユーピー株式会社”に変更しました。」(キューピーマヨネーズ公式HPより)

【ぬりえ美術館掲載情報】
○「日本農業新聞」の「わたしと食」のコーナーに5話に渡って、館長・金子のエッセーが掲載されました。
 (10月2日~6日)
○NTT西日本発行の冊子『Wit Solution Journal』に大人の間でブームのぬりえとして、大人のぬりえ
 サロンが紹介されました。(9月25日発行号)
○共同通信で“元祖「かわいい」が人気”とNYのぬりえ展が紹介され、新聞各紙(京都新聞・東奥日報・
 福島民友・秋田魁新報など)に紹介されました。(10月14日)
○『SQUET10月号』(三菱UFJスクエア)のトレンド・ファイルのコーナーに美術館と脳の鍛錬としての
 大人の塗り絵のブームが紹介されました。
○日経BP社から発行されている「リアルシンプル12月号」に紹介されます。(10月20日発売)
○『活字倶楽部』の「おーちゃんの小説てくてく」コーナーに、イラストレーターおーちさんのイラストで
 ぬりえ美術館の概要が紹介されます。

【展示室のご案内】
9月・10月に開催されたNY展を記念して、NYのギャラリーに展示されたぬりえを展示します

投稿者:staff |投稿日:06/11/05 (日)

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