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フリックコレクション


フリックコレクション入り口には、多くの見学者が来館する。


マディソン街には、高級ブティックが並ぶ。

NYには美術館がいくつもあります。まず個人収集が美術館になったフリックコレクションを見学しました。

美術館は70丁目の5番街そいにあります。68丁目のハンターカレッジ駅から行きました。68丁目は駅名のようにハンターカレッジの大学のあるところですが、アッパーとって山の手の高級住宅地でもあります。特にマディソン街には、一流ブティックがたちならび、道行く人も見るからにお金持ちということがその服装などから見て取れます。犬のお散歩もご主人ではなく、女中さんがするそうで、犬に触りでもしたら訴えられるようなエリアだそうです。

さて、フリックコレクションは、そんな高級住宅街にありますが、
「鉄鋼王のヘンリー・クレイ・フリック氏が40年かけて収集したコレクションで、初期ルネサンス以降の西欧作品が主で、その時代を代表する巨匠の作品が集められ展示されている素晴らしい美術館です。
フリック氏はこれらのコレクションのために、NYパブリックライブラリーも手がけたトマス・ヘイスティングに設計を依頼して、部屋数40もの豪華な邸宅を18世紀のヨーロッパ建築様式で建てさせ、自分の死後、その邸宅を美術館にするという条件で、国にそのすべてを寄贈した。家具、陶器、絨毯、七宝などの調度品も充実しており、絵画と当時の雰囲気を味わえる。1935年に開館、1977年の増築をへて現在に至っている」<ブルーガイド わがまま歩きニューヨークより>

美術館の入り口には、ひっきりなしに出入りする人が絶えない。玄関をはいり、まずコートやバッグを預けて、それから入場券を購入。15ドル。
音声ガイドが無料で貸し出しされ、ちゃんと日本語まであるのは、嬉しいですね。
贅沢な家具調度品、18世紀風に立てられた建築というように、フリック氏はロココ調がお好みだったようだ。華やかさである。建物だけを見ていてもうっとりしてしまうようです。絵の素晴らしさはもちらおん、展示の仕方もまとまりがよく、見やすくて、流れるようにいかれます。
館内にいる監視のための人たちもおそろいの制服をきて、大変上品でマナーも良いようで、フリックに相応しいマナーで教育されているだと感じました。
館内を見おわると中庭に出られます。元は馬車や車が入る場所だったようですが、天井をガラス張りにした中庭になって、噴水とともに見学の疲れを癒してくれます。時にはここで著名な人のコンサートも行われるようです。

リックコレクションは、素晴らしい絵の集まりですが、絵とともにこの場所が居心地がいいのは、フリック氏個人の選択眼で選ばれた一定のテースト、好みの安定感あるからだと思います。
先日、東京の国立博物館でみた、若冲のコレクションもある一人の人のコレクションでしたが、同じような気持ちよさを感じたことを思い出しました。

投稿者:Nurie |投稿日:06/10/15 (日)

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