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大人のぬりえと脳

ぬりえ美術館の金子でございます。
3月、4月とテレビでぬりえ美術館が続けて放映されました。
1.3月18日(土)テレビ東京の「アド街ック天国町屋編」でぬりえ美術館が紹介されました。
2.3月27日(月)NHK総合「乙女屋雑貨店」では、「ぬりえ」が少女の大好きなものとして取り上げられ、ぬりえ美術館やぬりえ作家の蔦谷喜一が紹介されました。
3.4月12日(水)日本テレビ「ザ・ワイド」にて「大人のぬりえの人気」が取り上げられ、ぬりえ美術館で開催されている「大人のぬりえサロン」が紹介されました。

それぞれ、その後の反響は大きく、ブログのアクセスが通常の3倍ほどになるほどでした。
その結果、来館される方が、多くなりました。大変嬉しいことです。
一人でいらっしゃる方もいらっしゃいますが、最近の傾向では姉妹で、親子で、学校や会社の友人たちと一緒に二人、三人とお誘い合わせて来る方が多くなりました。皆様方が、同じようなテレビを見ていることが多いのではないかと思います。同じ画像を見ていると、理解が早いので、お誘いしやすいので、昔、同じ体験をした友人、知人を誘って来館するのだろうと考えられます。

そして、ザ・ワイドの「大人のぬりえサロン」の風景が放映された時に、まだテレビで映っているときから、電話が鳴りました。「大人のぬりえに関心があるので、やってみたい」、という問い合わせの電話でした。私もテレビを見たかったのですが、電話を切るとまた次の電話がかかるというような状態でしたので、とうとう見ることが出来ませんでした。

「大人のぬりえ」にこれほどのお問い合わせがあったのは、番組の中でインタビューに答えたサロンの参加者が60代、70代であったので、この年齢の人がしているのなら、自分でもできるかなと近親感を覚えて、ご連絡をしてきたものと思います。
ぬりえをすると脳の活性化に役立つこととか、「大人がぬりえをするのが人気」ということは新聞やテレビなどのマスコミを通じて知っていらっしゃるのです。また娘さんから贈られたとかで「大人のぬりえ」の本を既にもっている方など数多くいらっしゃるのです。ところが、行動に移している人がまだ少ないようなのです。

本を見るだけ、または1枚くらいは塗ったことがあるという程度です。その方たちは、一人だと自由に塗れていいのだけれど、どうも上手な絵ではない。もっと上手に描けないかなとか、上手く描く方法はないかと不満を抱えているようです。ぬりえは一人でできそうですが、その完成度の低さに達成感、満足感がなかったのです。それで、良い方法を探していたのでしょう。
そんな所に、この番組を見て、「これならできる!」と思って、思い腰を上げられて、電話のダイアルを回したのだと思います。
ぬりえをサロンでしていますと、他の方の色の配色とか塗り方とか、刺激されます。そして、自分でもそのテクニックを覚えて少しづつですが、上達することができます。更に、ぬりえ美術館では、先生がいらっしゃいますので、優しく個々の方に相応しいアドバイス
来館者の中には、「海馬」であるとか「前頭葉」であるとか、脳についての知識が豊富にある方もいらっしゃいます。驚くほどです。でも、実際には、ぬりえやドリルなどをしているわけではないのです。

さて、脳が活性化すると認知症の予防になるだけではありません。東邦大学医学部、総合生理学の有田教授は、脳内神経の「セロトニン」の研究者として著名な方で、私も今週、ぬりえをしている時に脳のセロトニンはどうなるのか測定をお願いしている方です。
有田先生によりますと、セロトニンには3つの働きがあり、活発になると、1.頭を目覚めさせる。2.筋肉に緊張感を働かせる。3.交感神経を適度に働かせるという動きがあるそうです。
ですからセロトニンが活発化すると、眼が大きくぱっちりと見え顔の輪郭引き締まって、顔全体がリフトアップされて、背筋がピンと伸びるそうです。
素敵なことばかりですね。
さらに、自律神経への働きかけにより、バランスのとれた心の状態に整うのだそうです。つまりセロトニン神経を活性化させれば、顔形、姿勢、メンタル、体調まで、すべてがベストな状態になるのです
今は、「大人のぬりえ」ということで、年配者に光があったっていますが、ぬりえをして脳を活性化するということは、年配者も、子供も、そして若者も、すべての人にとって非常に有効ということになります。
杏林大学医学部精神神経科学教室の古賀先生によりますと、脳は1日の終わりに軽く動かしたほうが脳の健康が保てるということから、寝る前にぬりえをするのが良いそうです。
ぜひ、子供と年配者だけでなく、すべての年代の方々がぬりえを、特に寝る前にぬりえをしてみてはいかがでしょうか。

投稿者:Nurie |投稿日:06/04/25 (火)

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コメント

はじめまして・・
このNHKの番組を拝見しました。
私は現在、韓国のソウルで生活しています。
ソウルから見ていました。
喜一さんの作品は学生時代のときから大好きで、本屋に行っては作品を見ていました。
ぬりえは楽しいですね。自分だけのオリジナルの衣装が完成します。
私も是非、塗り絵をしたいです。
日本文化を大切にしている国民が大好きですね。

投稿者 くらげ : 2006年05月01日 13:57

コメントありがとうございました。
韓国でも、NHKの「乙女屋雑貨店」の番組が見れたのですね。
今またきいちのぬりえも多くの女性の方々に懐かしさばかりでなく品があって、可愛いらしく、優しいぬりえの少女が喜ばれて、くらげさんのおっしゃたように、オリジナリティの十人十色のぬりえが見直されています。これからも大切に伝えていきたいと思っています。
ところで、韓国にも古くからぬりえはあるのでしょうか?

投稿者 ぬりえ美術館 : 2006年05月01日 14:29

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