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館長室から 新しいぬりえの楽しみ方発見!

館長室から(3月26日)
大人のぬりえの流行から、年配者やご高齢のかたにまでぬりえの関心が広まってきているようです。
今日来館されたお客様のお母様は、随分認知症が進んでいるそうですが、「きいちのぬりえ」の少女をみると大変喜ばれるそうなのです。その理由をお聞きしてみると、少しでもキツイ言い方をすると嫌がり、怖がるのだそうです。が、それに反し「てきいちのぬりえの」少女の顔は、安らかで優しいので、お母様の気持ちをホッと和ませているのではないかと、おっしゃるのです。

認知症になってあまり考えることができなくても、心と体に伝わっていくものがあるのですね。私たちが見ても可愛らしくて、優しい少女は、認知症の方にとっては、心で感じることが私たち以上に多く、より敏感に感じられているものだということが分かりました。
毎日「きいちのぬりえ」の少女を見ていられるように、古くなったポスターが1枚ありましたので、プレゼントさせていただきました。

カップルでぬりえ美術館を訪れる方も少なくありません。そんなカップルの方々のぬりえの楽しみ方は、同じ絵をお二人が塗ることです。
ぬりえ美術館の「ぬりえ体験コーナー」には、2種類のぬりえBOOKが何冊か置いてございますので、それが可能です。男性の方にも、きいちの可愛い少女を塗っていただくのですが、これが以外にも、お上手なのです。
やはり、これは女性が塗ってもの、こちらが男性と分かりやすいのですが、同じ絵なのに、全く違った印象になるので、完成した絵を見ながら、お二人で話が弾んでいるようです。

最近のぬりえの話題を聞いいて、多くの方々が見えるようになり、ぬりえを楽しまれる方の幅や楽しみ方の幅が広がってきているように思います。男性だって、子供の頃には男の子のぬりえをしていた時期があったわけですから、ぬりえの楽しさは知っているわけです。彼女のお蔭で、何十年ぶりにぬりえをしているのかもしれません。
年齢が広がったことはぬりえの大きな変化の一つです。カップルで楽しんでいただくことは、これも従来の大人のぬりえ向けの対象とは違った意味で、年齢の広がりできてスゴイ変化だと覆います。
年齢幅や塗り方の楽しみ方が広がったおかげで、ぬりえに対しての認識が変わっていくのではないかと、最近感じています。それが具体的にどのようなものとは、いえないのですが。

今、本屋さんには様々な大人のぬりえが売られていますが、これから発売されるものに、新しい認識に相応しいぬりえが生まれてくるのではないかと思います。そして、新しいぬりえを描いてくださる画家の方もでてくるようになるかもしれません。
そんな新しいぬりえの動きを期待しています。

投稿者:Nurie |投稿日:06/03/26 (日)

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