« 定年後の過ごし方につい | メイン | ぬりえ美術館に関心のある方 »

ぬりえの動作、見る・描く・知るということ

ぬりえ文化の第二章で、ぬりえや絵を描いていると、見る(観察)、絵に描く(表現する)、知る(認識)するという行動をしています。観察力がするどいと、より詳しい表現になっていきます。
この過程をくりかえすことが重要であり、幼児期の経験は暗黙のうちに深く体に染み込んでいくからです。
大人になって仕事をするとき、必要な能力はなにかというと、与えられた職務に対する観察する力が大きくものをいいます。観察力がすぐれていると、ポイントをつかむことが早くて、結果として仕事の遂行力が高まり、良い成果が上がることになります。成果があがれば、有能社員として好成績として帰るので、更に仕事に積極的になり、観察力が上がっていくという好循環になっていきます。
ですから、子供のときの絵というのは、大変大事なものです。

ねむの木学園の園長さんの宮城まり子さんは、ねむの木学園の子供たちに集中させたくて、絵を描かせたと語っています。子供たちは、脳性まひの後遺症や自閉症のために、散漫になっているのだそうです。その子供たちに、絵を描かせて集中力をつけたのです。
その結果、子供たちは自分の才能を開花させて、素晴らしい作品を作るようになったのです。子供たちの作品は、今年の夏東京都現代美術館で展示され、同館始まって以来という多くの来場者を迎えたそうです。

小さいお子様には、ぜひぬりえをさせて、ほめて、助けて絵を描くことを薦めてください。
ぬりえをする、絵を描くということには、まだまだ計り知れない力が潜んでいるようです。

投稿者:Nurie |投稿日:05/11/06 (日)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/781

コメント

コメントしてください



(アドレスは非公開です)


今後の投稿のためにアドレスなどを保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)