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平成17年1月美術館便り

タイ出張報告!!
昨年8月に「アジアの中のタイのぬりえ展」を開催しました。そのお礼と報告を兼ねて年末に友人と二人でタイへ行く計画していました。12月26日、スマトラ沖地震が発生。そのような中、タイ行きを決行してきました。TSUNAMIのことも含めて、報告をさせていただきます。

●ぬりえ作家シティポーン氏に展示会のお礼と報告をしました。
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写真は、シティポーン氏と上司昨年の展覧会でもお見せしたタイの伝統の子供たちを描いたシティポーン氏の絵は、2005年度のドイツの製薬会社BYER社のタイ向けカレンダーにも使用されました。ぬりえ美術館で、彼の展覧会を開催したのは、"先見の明がある"と上司の方から言われました。
シティポーン氏は、2005年度のために、新しい作風にチャレンジしていました。どのような本ができるのか楽しみです。ますますのご活躍を期待しています。

●タイの高僧の蝋人形に感激
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以前アユタヤ観光に行ったときに、ある寺院にあるお坊さんの蝋人形を見たときに、余りの精巧さに眼を見張ったことがありました。その後、タイのテレビで蝋人形館があることを知り、やっと今回見学が実現しました。この蝋人形は、タイが誇る芸術家のドュアンケウ・ピタヤコーンシン氏の作品によるものだそうです。






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誰が蝋人形でしょう?
●特に精巧だと思ったものは、お坊さんの人形です。これらのお坊さんはタイの歴代の高僧の姿を模しているわけですが、高僧らしい立派な顔つき、さらには老人特有の肌の感じや頭髪が芸術的だと思いました。頭髪は毛を1本、1本植えられていますが、坊主刈りの髪の伸び具合や白髪の感じなど、驚くほど精巧です。人形に近づいたら、お坊さんが動き出してくるのではないかと思ったほどでした。
タイの伝統的な遊びをする子供たちの姿も、大変よくできていて、子供らしい表情がよく捉えられていました。この美術館では、これらの他に、タイの歴代の国王の群像やタイの物語の人形などがありますが、タイの伝統的な生活様式を伝えていこうとするタイの方針をここでも感じることができました
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●12月27日バンコクに向けて出発・現地でクラビ行きを中止
今回の予定は、バンコクで仕事をして、南のクラビで後半過ごすという予定でした。最初の滞在地のバンコクで情報収集してから、南の滞在をどうするか決めることにして、出発しました。結局クラビにいくことは中止しました。毎日テレビで報告される被害が日を追うごとに拡大していくのに、心を痛めながら過ごしました。日本ではプーケットの方が有名なため、プーケット情報が多いのですが、実はクラビの方がプーケットの倍も、被害を受けています。

●TSUNAMIの影響はホテルにも
定宿にしているホテルは、いつもより朝食時の食堂が込んでいました。受付のカウンターには「大使館・領事館へのコンタクト」なる名札もでていました。聞いてみると、TSUNAMIの被害にあった方々が20部屋宿泊しているとのこと。足を骨折している人、エレベーターの中で急に泣き出すご婦人などを見かけました。しかし、この名札も2日ほどでなくなり、ホテルも静かになりました。

●タイでは王様のお孫さんが死去
タイでは王室もこの災害に巻き込まれていました。国王のお孫さんが無くなったのです。
クリスマスシーズンということもあり、外国の観光客が多く巻き込まれていたのも、今回の災害の特長でした。

●バンコクでの日本情報
定宿のホテルではNHKを見ることができませんでしたので、CNNの情報を聞きました。すべての英語を理解することはできませんでしたが、残念ながらそれらの情報の中では、余り日本が話題になることがありませんでした。日本からの先遣隊の出動を聞いたときホッとしましたが、バンコクで情報を聞いていると「遅いな」と感じました。やはり、日本との距離感があるのだと感じました。

●海外では、地震といわずに、"TSUNAMI災害"と表現
TSUNAMIが使われるように、地震、津波に関しては、日本は知識も経験もあるのですから、今後の大活躍を期待したいと思います。そして災害にあわれた方々が早く落ち着いた生活ができるように願っています。

投稿者:Nurie |投稿日:05/01/25 (火)

コメント

ぬりえ美術館さま、ブログ完成されたのですね!さっそくですが、こちらの記事を私のほうにリンクさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
とにかく、ご無事でなにより。これからも、タイにかぎらず、ぬりえという児童にもかかわる文化の情報を楽しみにしております。

投稿者 チョムプー : 2005年02月02日 11:13

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