東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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ぬりえ美術館便り 8月~10月合併号

2022年8月3日で、ぬりえ美術館は開館20周年を迎えました。これも偏に皆様方のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。


ぬりえ美術館20年の歩み

1.2002年8月3日開館
日本でも世界でも初めてのぬりえ専門の美術館として、町屋に開館。館長はきいちの姪で、ぬりえ美術館は館長である金子のプライベート美術館でございます。
開館当初は様々なぬりえ作家の作品を展示しておりましたが、ぬりえ=きいちという声が多く、自然ときいちのぬりえを展示する美術館になりました。


2.ぬりえに関する研究書の出版
ぬりえの美術館を開館したなら、ぬりえについて研究をしていかなければならない、という思いで、ぬりえに関する研究書を共著にて4冊出版いたしました。
2005年「ぬりえ文化」、2006年「ぬりえの心理」、2007年「ぬりえを旅する」、2010年
「ぬりえの不思議」です。


ぬりえの歴史や海外の幼稚園でぬりえがどのように扱われているのか等を書いております。大学生などがぬりえを研究する際には、「ぬりえ文化」を参考にされている、と取材にいらした新聞記者さん伝えに伺い、お役に立っていると嬉しく思いました。


3.海外でのぬりえの展覧会開催
2002年ころは日本のアニメや漫画が海外で大人気となっていました。「ぬりえ」も日本の文化のひとつではないか、と思っていましたので、是非海外で展覧会を開催したいと思いました。
2006年アメリカ・ニューヨーク、2007年ドイツ・カールスルーエ、2008年フランス・
パリ、2009年アメリカ・ニューヨーク、2010年フランス・パリと5年間展覧会開催をいたしました。


アメリカでは、「ポップ!」という評価、フランスでは、日本のお客様が発する感想と同じ感想をいただき、可愛さ、繊細さ、情緒的な面などが評価されました。


4.サロンの開催
ぬりえの展示のほかに、美術館の中でサロンを開催しました。
「ぬりえサロン」、「童謡の会」、「山岡鉄舟研究会」、「山本塾」等、ぬりえから経済まで講師をお呼びして、参加者の方々と交流いたしました。


5.マスコミ関係
新聞、雑誌、テレビなど開館当初から取材をしていただき、荒川区では一番マスコミに取り上げられたのではと思います。そのお陰で広く認知されることとなり、来館していただけたことは本当にありがたいことでした。


6.その他
1)ぬりえ美術館の入館券は、入館者数をナンバリングした部分を切り取っていただくと絵葉書となるような作りになっており、来館者の方には喜ばれています。


2)引き出し式の展示什器は、ぬりえ美術館のオリジナルです。小さい美術館ですので、
この引き出し式什器を用いることにより、より多くのぬりえ作品を見ていただくことができます。


3)来館者は、7月30日現在24120人です。開館日は当初の土日・祝日から土日のみにになりましたが、大勢のお客様に来ていただき、本当に心より御礼申し上げます。

 
現在ぬりえ美術館開館20年の記念誌の発行を検討しております。制作が閉館後となりますが、完成の暁にはご案内をいたしますので、しばしお待ちくださいませ。


秋の企画展のテーマは、「ありがとうきいち 秋」~きいちのぬりえ 永遠なれ~といたしました。20年のぬりえ美術館の活動が終わっても、きいちのぬりえが皆様のこころの中にあることを願って、“永遠なれ”、といたしました。
きいちのぬりえに描かれた女の子の可愛さ、ファッション、流行、風俗等が昭和の一時代を築いたぬりえ文化として生き続けていきますことを希望しています。


2022年も世界的にコロナという感染症に見舞われ、厳しい環境ではございますが、皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。


長い間のご支援、本当にありがとうございました。(館)

Posted: Nurie : 22年08月10日 | 美術館だより

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