目に青葉、新緑が美しい季節になりました。今年は花の開花も平年より早く、1、2か月早いようです。そしてコロナのワクチン接種が始まりました。早く大勢の方々の接種が出来て、イギリスのように感染者数が落ち着いてくれることを願っています。
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:イヴニングドレスのひばりちゃん
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
5月のエントランスは、「憧れの女優さん」と題しまして映画女優のぬりえを展示しています。
5月29日は、美空ひばりさんの誕生日です。
ひばりさんのお母様は荒川区の南千住のお生まれだそうで、ひばりさんが9歳位のころ第四瑞光小学校の校庭に設けられたステージでも歌ったことがあるそうです。荒川区にご縁があったんですね。
さて昨年の春の企画展では、美空ひばりさんを描いたぬりえを展示して、皆様に見ていただきたかったのですが、3月緊急事態宣言が発令されてしまいましたので、残念ながら美術館も臨時休館にしましたので、見ていただけなくて大変残念でした。
昭和30年代は映画の黄金時代でした。昭和35年の統計における映画館の数は、全国で7500館、入場者数が10億人を超えたのは昭和32年~35年にかけての4年間だそうで、まさに庶民の娯楽、楽しみであったわけです。
ぬりえも同じく20年~30年代にかけて人気であったため、昭和30年代に活躍した映画の俳優さんや野球、相撲などの人気スポーツ選手らがぬりえに描かれていました。
今回は女優さんを取り上げ、松島トモ子、小鳩くるみ、浅丘ルリ子、野添ひとみさんらを展示しています。
お楽しみください。(館)