四月は入園、入学、入社など新生活の始まりの月ですね。コロナ禍の中ですが、入学式を
実施する学校も現れてきました。クラスや会社の方々と少しでも早く馴染めるようになる
良いですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ウェディングドレス
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
4月のエントランスは、「綺麗なはなよめさん」と題しまして花嫁さんがテーマのぬりえを展示しています。
去年からのコロナ禍で結婚式もままならない方がいらっしゃるようです。それで6月のジューンブライドより早めですが、ぬりえの中の美しい花嫁さんたちをご紹介したいと思います。
昭和20~30年代と言えば、当然着物姿の花嫁さんが一般的でした。黒の裾模様の留袖が一般的でした。髪は日本髪に白い角隠しを被っていました。
洋装のウェディングドレスは、結婚式が自宅や料亭などの畳の部屋ではなくなって、ホテルの宴会場になるなどの変化がでてきてから誕生したものではないでしょうか。
その当時まだ珍しいウェディングドレスは、女の子たちにとっては只々映画の中でみるような貴重な姿であり、お姫様のようなドレス姿は憧れの対象であったのです。
子どもの頃、叔母が通っていた洋裁学校の作品として紙でウェディングドレスを制作したことがありました。そしてクラスの全員が自分の作品を着て、記念写真を撮ったのです。叔母は淡い水色のドレスでした。
花嫁姿は着物でもドレスでも子どもたちの憧れの的でした。(館)