3月の声を聞くと、桜の便りが聞かれるようになります。今年は福岡がトップで3月18日、東京は21日だそうです。コロナの状況によって、お花見ができるかどうか分かりませんが、遠くからでも眺めたいものです。
《ぬりえのこころ -今月の一枚- 》
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:うたって おどって
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
3月のエントランスは、「歌って 踊って」と題しまして歌やダンスがテーマのぬりえを展示しています。
「うたっておどって」と聞きますと、子どもの頃の学芸会や体育の時間が思い出されます。
歌を歌っていると、体が自然に動くことを感じます。足を音に合わせて、トントンと踏んでいたり、手をたたいていたりして、気持ちまで弾んできます。
昭和10年代にはぬりえ美術館の町屋辺りには、長唄のお三味線が流れていたそうです。20年代には歌謡曲がラジオから聞こえていました。
それらの音楽のリズムが時代と共に変わるにつれて、当然それを聞いている私たちの体の反応、動きは変わってくるはずです。
そして現代では、2011年から2013年にかけて、小学校から高校までダンスが必修ということになりました。子どもたちはテレビやスマホ等を通じて、アメリカや韓国のK-POPなどの音楽番組から歌やダンスのすばらしさを感じているはずです。 友人の子どもは2歳くらいから、韓国のブラックピンクという女性グループの歌に合わせて、踊っていたそうです。
そういう子どもたちが中学生になるころには、アメリカ、韓国のグループに負けない歌って、踊れる日本人が多数生まれていることでしょう。楽しみです。(館)