《弥 生》
長唄「鏡獅子」の中の御小姓の弥生が正月六日のお鏡曳きの余興に、上様の御所望で踊ることになる。
舞が最高潮に達し、弥生が獅子頭を手にすると、どこからともなく蝶が飛んできて、獅子頭は蝶を追ってひとりでに動き出す、という場面を描いた美人画。
この後、弥生は獅子の精となり、勇壮な姿を見せ、獅子の毛ぶりを見せる。
日本舞踊が好きであったきいちならではの作品である。
《桃子ちゃんのはごいた》
小学館発行の「わたしのきいち」の表紙につかわれた絵である。
《桃子ちゃんのおひなさま》
続けて、桃子ちゃんのために描いたおひなさまの絹本。
《春よこい》
着物に赤いちゃんちゃんこを着た幼子。春が待ち遠しくて外にでてきたのでしょうか。
《はくちょうのおうじ エルザひめ》
「白鳥とエルザ姫」
魔女の呪いで、白鳥にされてしまった11人の兄王子をたすけるため、妹のエルザ姫がイラクサ(トゲがいっぱいあるくさ)を紡いで、11人分のシャツを編んで兄を助けるというアンデルセン童話「白鳥の王子」。
これらの絹本の他に、ぬりえ類は春をテーマにした「花、桜」、「ペット」、「遊ぶやスポーツ」、「お人形」をテーマにした作品を、展示室中央の什器に展示をしております。
きいちのぬりえと晩年の絹本をどうぞごゆっくりご覧ください。