東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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きいち千夜一夜 No.7

今年はきいちの生誕105年に当たります。
これにちなみまして、「きいち千夜一夜」と題しまして、きいちについてご紹介していきたいと思います。


子供がひとつの遊びに夢中になれすぎれば、それを親が禁じたり批判したりするというのは世の常で、「きいちのぬりえ」にも、こうした事態は当然訪れた。大人は、”ただ線をなぞって色を付けるだけの作業でしかないぬりえは、子供の成長になんの役にも立たない”と批判。まして、駄菓子屋で売っているぬりえなど、問題外だった。


「でも、どうしてもぬりえブームが衰えなかったものだから、それならばと日本の画壇でも著名な人にぬりえを描かせ、教育ぬりえとして発売した出版社もあありました。が、これはもののみごとにはずれ。ぜんぜん売れなかったみたいですよ」
混沌としてざわめき立つばかりで、ゆとりのない時代。多くの大人たちはみな一定の方向を見て生きることに夢中で、子供たちがどんなに伸びやかにぬりえを楽しんでいたかなど、そんなことは知る由もなかったのである。


踊りにお茶にお花に三味線、稼いだお金は全部お稽古事に遣っちゃった。だって、発表会や」なんだかんだで。お金なんていくらあってもたりるもんじゃない。

ふっくらとした頬に大きな瞳、むっちゃりとした太い手脚。多くの人の記憶に残る、これぞ「きいちのぬりえ」というタッチが完成するのは、昭和二十年代後半のことである。
シンプルな線で美人画風に描き上げた「フジヲ」時代、メリーちゃんやシャールー・テンプルのイメージでカールを強調した「きいちのぬりえ」初期のころ、また、途中で太い脚を細く長くしてみたりと、時流にならってタッチの変革を試みたこともあったが、結局はだれもが知るあの「きいちのぬりえ」に落ち着くことになる。そしてこれと同じような流れは、きいちのきせかえの世界にも見られる。
*参考図書「わたしのきいち」小学館



「うちのかだんで」
作者:きいち
年代:昭和30年代
自分の家の花壇のお手入れをする少女ですが、いわゆるサブリナパンツを履いています。
サブリナパンツは、1954年に公開されたオードリー・ヘップバーンが主役の映画「麗しのサブリナ」の中で履いていたパンツで、その映画により大流行となりました。きっとこの映画の影響で、きいちのぬりえの中にも描かれたのでしょう。今見ても、少しも古臭くありませんね。


ぬりえ美術館展示情報
○今年は蔦谷喜一生誕105年です。
展示室では、「踊りの稽古」「仲良しは楽し」などをテーマにしたぬりえを展示しています。

Posted: Nurie : 19年07月07日 | 美術館ニュース|

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