弥生の月になりました。春の柔らかな日差しが嬉しいこのごろです。3月8日からパラリンピックが開催いたします。オリンピックにつづいて、日本選手の活躍を期待したいですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:たのしいひなまつり
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
3月のエントランスは、「ひな祭りの主役はわたしよ」をテーマにしたぬりえを展示しています。
3月は少女たちにとっては嬉しいひな祭りの月です。
ピンク色の桃の花も咲いて、今まで寒かった季節から一気に明るく暖かくさせてくれるお祭りです。
私の子どもの頃にも幼稚園で父兄を呼んでの学芸会があり、お雛様をお見せしたことがあります。お内裏様、三人官女、五人囃子らが段になって、歌にあわせて踊ったりしました。私は三人官女の中の一人でした。大変昔のことなのに、脳裏に残っています。それは楽しい思い出だからでしょう。
この時期、お雛様にあわせて和菓子店でも洋菓子店でも春のお雛様に相応しい色合いのお菓子やケーキが販売されますので、それも楽しみの一つです。菱餅やひなあられ、お雛様の形をした練りきりやケーキなどはピンク、白、緑、黄、青などの明るい色彩で作られ、春の女の子のお祭りに相応しい優しい色合いです。
お砂糖でお目出度い鯛や果物、野菜などを形作った金菓糖を覚えていらっしゃいますか。とても日本的な色合いの愛らしいお菓子だと思います。お魚や果物の形がそっくりなので食べるのがもったいないと思ってしまい、口にいれるのが惜しくなります。
そういう雛菓子のなかでも一番ポピュラーなものが“ひなあられ”ではないでしょうか。すでにひなあられをかざっています。お雛様になったら封を開けて食べようと思います。
皆様のひな祭りの思い出は、何でしょうか。(館)