海外ぬりえ研究室NO.70 今月はドイツのマンダラ編です。
今月はドイツのマンダラをご紹介いたします。
ドイツでは、ぬりえに関してはどちらかと言うと否定的な国ですが、マンダラだけはどの幼稚園、保育園でもされているようです。
マンダラは1990年代に普及してきたものであり、癒し的な目的で発展してきた新しいものなので、ぬりえとは区別されて積極的に活用されています。
1冊目の本は「Mandalas fur Kinder」(子ども向けマンダラ)です。
このマンダラ本の中には円の中の幾何学模様だけでなく、象やバラの花、鳥や蝶などの具象をマンダラの中に取り入れていて、こういうマンダラの見せ方、とらえ方もあるのだなと思いました。子どもたちにも具体的な形のものは塗り易いものではないかと思います。
もう1冊は「Mandalas malen」(マンダラ ペイント)です。
副題に85のリラックス着色とあります。やはりマンダラをするとリラックスできるという点が特長なのですね。
この本はマンダラのテキストかと思うほど、サイズ的にも25x25と大きく、一枚づつその絵の解説が付けられています。絵は幾何学模様から花や顔、亀など具象もあります。
ここにご紹介した少年、少女と木の絵は、ヘンゼルとグレーテルのタイトルが付けられています。マンダラの中に女性の顔が使われるのも珍しいと思います。
こうしてみますとマンダラの範疇もずいぶん広いものだと言えるのではないかと思います。
それでは来月もどうぞお楽しみに。
「ばいおりん」
作者:きいち
年代:昭和30年代
ギャザー一杯の可愛いドレスに大きなリボンをつけて、今日はバイオリンの発表会でしょうか。上手に弾けたかな?
ぬりえ美術館メディア情報
○10/21 BS-TBS「夕焼け酒場 荒川区町屋編」にて紹介されました。
○10/4 毎日新聞「だいあろーぐ 東京彩人記」に、館長の金子マサが紹介されました。
展示室のご案内
★11月から2月まで「第8回 ぬりえコンテスト」の優秀作品を展示しています。
★館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。