11月は秋から冬に変わる頃で行事もいろいろございますね。七五三、酉の市、最近ではワインのボジョレヌーボーの解禁日など、楽しみなことが多いですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:あたしのピアノ
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
11月のエントランスは、「楽しい音楽会」をテーマにしたぬりえを展示しています。
団塊の世代の人たちは、親が出来なかった夢や憧れを託されてピアノやバイオリン、バレーなどを習わされた方は多いのではないでしょうか。
戦争が終わり、自由な時代になるとともに、占領したアメリカ文化の影響を受けて洋風なライフスタイル、習慣などが日本に入ってくるようになり、ずいぶん変化をしていったと思います。
美術館のある荒川区では母の言葉によりますと、三味線や長唄が聞こえていたといいます。戦前の子どもたちは邦楽に慣れ親しんでいたわけです。
団塊世代になりますとお稽古事は日本的なものばかりでなく、洋風のお稽古事も増えていきました。袋入りのきいちのぬりえのお稽古編では、生け花、お裁縫、お習字、日本舞踊、バレー、オルガン、ギター、バイオリンが描かれています。大判のぬりえのお稽古編には、上述の他にお琴、茶道、ピアノ、テニス、ゴルフ、絵画などが描かれています。
私自身は、楽器のお稽古はしたことがないのですが、小学校一年生のときに、通っていた幼稚園でバレーが始まるということでほんの少しの間だけ習ったことがあります。その後日本舞踊を中学生になるまで習いましたが、個人的には日本的なもののほうがあっているようです。
どんなお稽古事を楽しまれましたか。(館)