秋も深まり、紅葉などの景色や秋の美味しい食べ物のニュースなどが耳や目に入ってきます。
最近の話題のスポットは、赤ちゃんパンダが生まれた上野動物園でしょうか。個人的には
四谷の迎賓館を見学してみたいです。迷うのも楽しい秋ですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:おまちどうさま
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
10月のエントランスは、「おまちどうさま」をテーマにしたぬりえを展示しています。
「お待ちどうさま!」とおそばの出前を手伝う少女。
手拭いを頭に結わえ、可愛いエプロンをつけて、すっかりお店の一人前の出前係りのようです。
小学館から発売されているきいちのぬりえの本では、「お手伝い編」が一番の人気ですが、昭和20~30年代は子どもでも家のお手伝いをするのは当たり前のことでしたから、絵の少女もおうちのお手伝いで出前をしているのでしょう。
子どもの頃を思い出してみますと、家族全員で家の掃除をしてから朝食を食べていました。子どもは私一人でしたが、小さい箒をもって庭の掃除をするのが担当でした。それから昔は近所で無尽講であったのでしょうか、お金をいれる貯金箱のようなものを近所に回すのですが、貯金箱や回覧板を持っていくのは子どもの役目でした。
お手伝いは子どもたちにとって、自分でできることが子どもの自信につながり、又ご近所さんとのご挨拶とかお付き合いを身をもって覚えていくいい機会なのではないでしょうか。
最近の若い人は同じ年頃の人とばかり付き合っているせいか、年齢が違う人から話しかけられたりするとビックリしてしまい、相応しい話ができないと感じるには、昔のお手伝いのようなこともなくなっているせいではないかと思ったりもいたします。(館)