東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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9月の美術館ニュース(1)

秋の声を聞きますと、いろいろな楽しみが浮かびますね。美術館に行ったり、映画を見たり、
街で素敵なファッションを見たり、そして美味しい食べ物も。どんな秋を楽しみましょうか。


ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
 


    
タイトル:はなびらのようふく
作  者:きいち
年  代:昭和30年代

9月のエントランスは、「おめかししてお出掛けしましょう」をテーマにしたぬりえを展示しています。
きいちのぬりえが少女に絶大な人気を誇っていた理由の一つに、少女たちが着ている洋服や着物が自分の住む町では見られない素敵な服や着物であったということが挙げられると思います。
きいち自身がお洒落であったことから、少女たちの服にも関心をもって、一歩先をゆく可愛い服や豪華な着物を描いたのでしょう。

又「子どもの服だからと、子ども、子どもした服を描いてもだめで、大人の流行を少し取り入れた服を描くと子どもたちに人気となり、良く(ぬりえが)売れた」ときいちが語っています。自分の子どもの頃を思い出して、この言葉は本当にその通りだと実感します。可愛い服には、アクセサリーも必要です。ぬりえの少女にイヤリング、ネックレス、ブレスレット、指輪など、少女につければつけるほどぬりえは売れたそうです。


昭和20年代~30年代にかけて月刊の少女漫画雑誌が発刊されて、それらの本や漫画の中にもお洒落な服は描かれていたと思いますが、その頃月刊誌を購入できる子どもはクラスの中のほんの一握りの時代でした。五円や10円で買えるきいちの描くぬりえの方が、子どもたちにとっては新しい服や世の中の流行を知る情報源になっていたと私は考えています。
可愛い服、お洒落なファッション、懐かしく思い出される方も多いことでしょう。(館)

Posted: Nurie : 17年09月03日 | 美術館ニュース

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