海外ぬりえ研究室No.68 今月はベルギーのマンダラ編です。
今月もマンダラをご紹介いたします。ベルギーの物になります。
ベルギーでもマンダラは人気のようで、子どもから大人までするそうです。その人気の理由は「集中力を高める」という点にあるようです。そのほかには「リラックス」という点が挙げられているそうです。
1冊目のマンダラは、「Mandara's Kleuren」、マンダラを塗るということでしょうか。
副題は、幾何学的フォームとあります。
マンダラは円の中に柄があるのですが、この本では円の中に星や月、様々な幾何学模様が描かれています。円という限られた空間の中に繰り返される模様を塗っていくことで集中力が高まっていくのではないでしょうか。
2冊目は「Colorier c'est un Art! Les motifs」
「カラー、それは芸術である」副題はモチーフ
この本では、色を塗る、ぬりえの本のようでもありますが、副題がモチーフであるので、マンダラのようでもあるという本になります。
この本では円ではなく、四角の中に様々な模様が描かれています。中には同じ模様が繰り返えし描かれているものもあります。
同じ柄を描いていくことも集中に繋がっていくのかも知れません。
欧米ではマンダラの流行により、ぬりえは子どものするものであっても、マンダラは大人もするものと受けとめられています。
忙しい社会の中で、精神のリラックスを図りたいと願うのはどこの国の人々でも考えていることなのではないでしょうか。
日本では2016年頃より大人でもぬりえが流行してきていますので、ぬりえがマンダラの代わりとなっているのではないでしょうか。
今月のエントランス
『もっきんのおけこよ』
年代:昭和30年代
作者:きいち
お稽古に行くときだって、きちんとした服装でお出かけします。
今はすべてがカジュアルになってしまい、服装も正装といういものが少なくなってしまいましたが、きちんとすると気持ちがいいものです。
ぬりえ美術館展示情報
●「秋の企画展 きいちのぬりえ・きせかえ原画展 ~精緻なきいちの手仕事の世界~」にて、きいちが情熱をかけた貴重な原画を展示しています。
展示室のご案内
★館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。