春を向かえ新しいことがスタートする方も多いことでしょう。学校、仕事。転勤して新しい土地でお仕事を開始する方もいらっしゃることでしょう。慣れないことで不安もあるでしょうが、ぜひ新しい世界に飛びこんで頑張って欲しいですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:おにんぎょさんふたり
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
4月のエントランスは、「昭和20年代のぬりえ」を展示しています。
今月は昭和20年代のぬりえをご紹介しています。
昭和10年代にアルバイトでぬりえを描いていた頃にすでに特徴的な部分はできていましたが、本腰を入れて昭和22年からぬりえを描き始めてからは、更に女の子が生き生き、可愛らしくなっていると思います。
時代の雰囲気なのかもしれません。重苦しい戦争の影響を感じた時代から、生活は苦しくとも戦いのない時代、すこしでも自由を感じられる世の中になり、明るい絵、美しい絵で女の子たちに夢を与えたいと思い、頑張っていたのではないでしょうか。
「おにんぎょさんふたり」では、お人形をおんぶして、腕にも抱っこして2つもお人形持っています。20年代ではまだまだ2つもお人形を持っている女の子は少なかったのではないかと想像しますが、無いからこそ少女の夢として描いているのではないかと思います。
子どものころは想像力が豊かですから、お人形ひとつあれば一日中お友達とまたは一人でも遊べたものです。それこそご飯を食べるのも忘れて。子どもの頃はお人形遊びに限らず、遊ぶことがすべてですから、一日が短かったですね。
子どもの頃、どんなことをして過ごすことがお好きでしたか。(館)