良い季節になりました。日本の秋は、何をするにもいい季節ですね。いろいろテーマがありますが、今年はどんな秋を過ごしたいですか。美しい紅葉を楽しむ、読書に勤しむ、さあどのような秋にしましょうか。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
10月のエントランスは、「どんなお遊びがお好き」をテーマにしたぬりえを展示しています。
昭和20~30年代の少女にとって一番好きな遊びといえば、やはり「おままごと」ではないでしょうか。お母さんのようにお料理や赤ちゃんのお世話、洗濯をしたりと真似をして遊んでいました。
家の中だけでなく、夏でも日陰の場所に茣蓙を敷いて、おままごとの道具をならべて、お友達と遊んだりしました。赤い実のなる草の実を捜しては、お赤飯に見立てて遊びました。確か「赤まんま」という名前の草だったと思います。身近にあるものを自分たちの遊び道具にして遊べたのですね。
子どもたちだけですと、食べられるものは作れませんが、近所のお姉さんが一緒に遊んでくれたときにはうどんをこねて、本当にうどんを作って食べたことがありました。
今でも忘れられないままごとの思い出です。
その当時子どもたちにとってはおままごとをするのは当たり前のことだったのでしょうね。
地方のお土産品の中にも、木を削ってつくったおままごと用のお茶道具とか陶器でつくられた小さい下駄やぞうりなどが売られていたようで、旅行のお土産にそのようなものを祖母が買って来てくれました。おままごとに使わないで、ケースの中に飾っておいた覚えもあります。
そのうちセルロイドやプラスティック製の道具が現れるようになり、駄菓子屋さんでも子どもが買える値段で出回るようなものも現れました。その時、その時の最新の形のものが作られて、急激に家電化していく様子が子どもたちの遊びの中にも見て取れます。(館)