『海外ぬりえ研究室』No.59 今月はフィンダンド編です。
今月はフィンランドのぬりえをご紹介いたします。以前には2012年9月と2014年7月にご紹介しています。
今回ご紹介する1冊目はやはり「ムーミン」のぬりえ本です。フィンランドといえばムーミンというくらい、ムーミンは人気がありますね。
フィンランドの首都ヘルシンキの街の本屋さんや空港にも沢山ムーミンの本や関連商品が溢れていましたが、最近日本でもムーミンのグッズが雑貨屋さんで目にするようになりました。私は女の子のリトルミーが好きで、いくつかグッズを持っています。
今回のムーミンのぬりえは160ページもある小型のぬりえ本です。タイトルは「ムーミン船」とありますが、中味は船に関係ないものが多く、たまたま表紙がこの絵だったという印象です。しかしどれもこれもムーミン谷の仲間たちの可愛い絵が一杯です。
子どもばかりでなく、大人にとってもムーミンは楽しめるぬりえだと思います。
昔このワークブックで学んだ子どもたちが成長して親になり、自分の子どもたちにも自分が使ってきたワークブックをさせたいと望まれて復刻された本だそうです。
元々このワークブックを作られた人は、フィンランドでは著名な教育者であったそうで、
なかなか楽しいワークブックになっています。
参考に出した絵は、熊の子どもが着替えをしていますが、下にでているアイテムが絵の中にあるかどうかの間違い探しです。
2つ目の絵は、一番左の絵と同じ絵を探し出すというものになっています。
簡単なようですが、似た様な絵の中から正解を探し出すには、落ちついて、丁寧に見ていく必要があります。
フィンランドは、国際学力比較調査(PISA)で1位の国ですが、様々な理由、背景があっての1位ということだと思いますが、ずっと昔からこのワークブックのような形で「考える」ということに力を入れていたことがこの1位という結果につながっているのでしょう。
海外では、日本にないものを発見することができ、とても参考になります。
来月の海外ぬりえ研究室もどうぞお楽しみに。
「たまいれ」
年代:昭和30年代
作者:きいち
運動会の玉入れ競争は、単純であるにも係わらずとてもテンションが上がる競技ですね。勝敗もはっきりしていて、負けると悔しい思いをしたものです。運動会では、どんな競技が好きでしたか。
ぬりえ美術館グッズ情報
ぬりえ美術館のオリジナルグッズに「きいち暦」があります。
31枚のぬりえがついた日めくりタイプのカレンダーです。5、10日にはカラーの絵が入り、白黒のページはぬりえができるようになっています。人気のオリジナルグッズです。価格:1295円(税込)
展示室のご案内
★秋の企画展「ぬりえはファッションのテキストブック」を開催し、素敵なファッションのぬりえの展示しています。
★館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。