あの時代に、「ふーどのついたこーと」のようなコートがあったのですね。
「いいいぬでしょう」は、ハンドバッグももってよそゆき姿で犬の散歩です。きっと犬の散歩自体がお洒落なことだったのでしょう。
クリスマスの装いはチェックに毛皮にマフ、ブーツ。ダンスの洋服は、フリルが袖にもスカートの裾にも一杯のドレスです。黒の雨靴しかしらない少女にとっては、ボタンのついたブーツはただただ憧れでした。
七分丈のパンツにボーダーのワイシャツで水撒きする少女。今見ても少しも古臭くないスタイルですね。「こうりあずき」はボーダーのワンピース姿ですが、夏になると縞や格子、水玉が必ず出てきました。今年もボーダーが流行していますよ。
普段着だって、こんなに素敵です。「ほっぴんぐ」では、ベレー帽をかぶっています。うさぎを抱いている少女は、パンツのポケットにアップリケをしています。作業する服なのに、お洒落ですね。
今の私たちの生活では、十分にお洒落も出来るようになりました。それにつれてよそゆきと普段着の境界がなくなって、いつもいい服がきれるようになり、全般的にカジュアルな服が好まれるようになっているようです。
「きいちのぬりえ」の少女たちが教えてくれたファッションがどのようなものであったか、どうぞ当時に思いを馳せて、どんな服が着たかったのか、どんな色の服がすきだったのかなど、思い出してみてください。(館)