東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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美術館便り8月~10月合併号

きいち 没後10年
「ありがとう 忘れない」第二弾

平成26年8月8日(土)~11月3日(祝)


きいち 没後10年 「ありがとう 忘れない」第二弾 を開催しています。
今回は、日頃は展示をしていないポスター類を始め、大判ぬりえなどをご紹介いたします。
きいちが亡くなって10年ですが、これからもきいちのぬりえを忘れずに、子どもの頃の気持に戻って、ぬりえの可愛さ、楽しさを感謝の気持をもって引きついで行きたいと考えております。

今後ともきいちのぬりえのご支援をよろしくお願いいたします。


今回の展示物のご紹介
今展示のぬりえは、4つのテーマで紹介しています。
1)憧れの花嫁さん
2)お稽古大好き
3)楽しい毎日
4)昭和10年代のフジヲ時代のぬりえ


1)憧れの花嫁さん
   
昭和20~30年代の少女の憧れである花嫁さん。あの当時一番美しく、綺麗であったのが花嫁さんであったので、少女たちは憧れたのでしょうね。当時は、自宅での結婚式が多かったですから、近所の子どもたちも自分の身近に花嫁さんを見ることが出来たので、子どもの憧れをさそったことでしょう。


その憧れの対象を、きいちは沢山描いています。豪華な着物の花嫁衣裳はもちろん、ドレス姿の花嫁さんも描いています。ドレス姿は随分早い流行を取り入れていたと思います。

2)お稽古大好き
   
昭和20~30年代、戦争時にはできなかったお稽古事が自由にできるようになりました。

団塊世代の子どもたちにとっては、親がしたくてもできなかった習い事や勉強を子どもたちにさせることが流行りました。例えば、ピアノやバイオリン。
洋風なお稽古事が日本に入ってくると、従来からの日本的なお稽古事のお習字、そろばん、日本舞踊などがありますから、習い事が沢山できました。さらにスポーツも柔道や剣道に加え、少年野球も人気でしたね。今回は少女のお稽古をご紹介しています。
貴方の習ったお稽古事はありましたか?


3)楽しい毎日
   
子どものころは、何をしても楽しくて仕方なかったような気がしませんか? 
お金をかけなくてもいろいろな遊びができましたし、家のお手伝いも必ず何かしていましたね。
お手伝いをすれば、お駄賃をおじいちゃん、おばあちゃんからもらったり、お店の人が、「偉いね。」とお駄賃かわりにお菓子やおまけをしてくれたり。そんな思い出はありませんか。

子どもたちがどんな工夫をして、毎日を楽しく過ごしていたか、ぬりえの中に沢山描かれていますよ。


4)昭和10年代 フジヲ時代のぬりえ
      
昭和10年代、フジヲというペンネームで、ぬりえの仕事をアルバイトのつもりで始めました。好きな歌舞伎の絵などを描くと大変な人気となりました。
この頃のぬりえは、「これがぬりえ?」というほど詳細に絵が描かれています。どこに色を塗るのかしらと思いますが、寄贈していただいた当時のぬりえには色が塗られていますので、確かに「ぬりえ」として遊んでいたことがわかります。
歌舞伎や踊りをテーマにしたもの、すずめなどを擬人化したもの、かぐや姫などお話をテーマにしたものなど、いろいろ描かれていますので、どうぞご覧ください。


皆さまの子ども時代を楽しませてくれたきいちのぬりえをこれからも伝えていきたいと思っております。どうぞこれからもきいちのぬりえを楽しんでください。(館)

Posted: Nurie : 15年08月14日 | 美術館だより

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