今年のゴールデンウィークは、連続5日間。もし4月29日の昭和の日から5月10日までお休みがとれた場合、12日間の長~い休暇となります。5月のお休みにあれもしたい、これもしたいと楽しみが一杯ですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ひだのこまかいスカート
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
5月のエントランスは、みんなリボンをつけていたをテーマにぬりえを展示しています。
きいちのぬいえの少女は、皆頭に大きなリボンをつけています。二つ付けている少女も描かれています。
リボンでさえ、昭和20~30年代にはちょっと高価なものだったのです。その憧れをぬりえの中で少女の心を満たしてくれる様に、大きなリボンを必ず描いてくれていました。
当時町には小間物屋さんと呼ばれる店があり、化粧品や袋物、アクセサリーなどと一緒にリボンの飾り棚があり、リボンが売られていました。細い幅から広い幅のもの等いろいろありましたが、幅の広いリボンは高級品です。ベルベットのような生地や絹のツルツル輝くような様々な素材のリボンがありました。髪につけなくても、美しいのでリボンを見ているのは、とても楽しいものでした。
1960年代、中学生になると三つ編みした髪に細いリボンを付けていました。三つ編み少女はだれもがリボンを付けていた時代でした。
その後小間物屋さんが無くなっていき、近所の店でリボンを見ることも無くなりました。
洋裁をなさる人向けに、日暮里の繊維街のような所にリボンの専門店があるのかもしれません。
今ぬりえ美術館の「大人のぬりえサロン」では、デコぬりえ®というものを作っています。そのデコの材料のために、頻繁にリボンを探しに行きます。スパンコールの入ったものや金糸、銀糸の入ったもの、様々なリボンをデコぬりえ®のために用意します。
子どもの頃に買えなかった思いを、今大人買いをして晴らしているのかもしれませんが、いつになっても美しいものを見ているのは楽しいものです。
皆さまも子どもの頃はリボンをつけていましたか。(館)