今年も師走になりました。いろいろな出来事が今年もありましたが、大きな事故や災難もなく穏やかに新年を迎えたいものですね。そして来年してみたいことなど、みかんなど食べながら考えてみるのはいかがでしょうか。今年も一年ありがとうございました。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。こ
のコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:いしやきいも
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
12月のエントランスは、わくわくする冬の過ごし方をテーマにしたぬりえを展示しています。
いしやきいもを嬉しそうに抱える少女。湯気がでて、美味しそうですね。
皆さまの家のお近くでは、今でもいしやきいもをみることはできますか。ぬりえ美術館の近くでは、まだまだいしやきいもを販売する車を見かけることができます。
私が子どものころの昭和20年代では、お隣の家がお百姓さんでしたので、その家の広い庭の中でもみ殻を積み上げて、その中にお芋をいれて焼きいもを作って食べました。そのような作り方が一番おいしいお芋の食べ方だと思いますが、もうそのような焼き芋は食べられなくなりました。
東京で見かけたような石焼芋屋さんは、ありませんでしたが、私の田舎には、「つぼ焼き」というものがありました。町の中でつぼ焼きや焼きそばなどを作って売っているおじいさんとおばあさんのお店があり、お芋一つがたぶん子どものお小遣いでも買えるような値段であったのだろうと思います。冬になるとそこによくつぼ焼きのお芋を買いにいったものです。
つぼ焼きとは、大きな素焼きの壷の中に火を起こし、つぼの中にお芋を引っ掛けて焼くものです。自宅で蒸かしたりするお芋よりも水分が少ないので、美味しかったですね。
最近浅草とかにでかけますと、大学いもを買います。昔は家でも大学いもを作ったりしたそうですが、手軽に甘い蜜のかかった美味しい大学いもが手に入りますので、嬉しいですね。
皆さまは、どんなお芋の料理がお好きですか。(館)