春はあけぼの、ようよう白く・・・ 春という言葉の響きだけで、こころが明るく温かく
なるような気持ちがします。街中のウィンドウには春の色が溢れています。今年のキーワードは、フレッシュとかジューシーだそうで、黄、橙、緑などの爽やかな色が流行するそうです。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。こ
のコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:おはなみ
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
寄 贈 者:川越公子氏
3月のエントランスは、春の行事をテーマにしたぬりえを展示しています。
春の行事は?と問われたら、一番に上がるのは「お花見」ではないでしょうか? 桜は、日本人が一番好きなお花と言ってもいいのではないでしょうか。
実はきいちも桜の花をぬりえの中に一番数多く描いたと言っています。桜の花びらの形が一番バランスがいいそうで、それで一番描いたそうです。その次は蝶々だそうです。いずれも日本の伝統の中に、よく使われていますね。
今でも春になると天気予報のように"桜前線"の予報がテレビ、ラジオで放送され、それを見ながら私たちはお花見にでかけます。桜ばかりでなく、季節、季節に合わせて、どこどこのお花がいいと言っては、お花を見に出かけている日本人はお花好きな人種なのだと思います。
郊外ばかりでなく、2月になると東京ドームで開催される蘭の展示会も大変人気があるようです。その他、バラの展示会も西武ドーム等で開催されますね。
ぬりえ美術館では、4月になりますと薄緑色の「鬱金桜うこんさくら」を見ることができます。染井吉野が開花してから1週間後くらいから咲き始め、2週間ほど咲いています。色が薄緑色から、散る頃になりますと花びらの中に赤い色が入ってきて、2色、3色と色を楽しむことができます。いつかこのうこん桜を見にお出かけください。(館)