厳しい残暑が終わり、本格的な秋を迎えました。今年は暑さ、寒さの差が大きいようですから、美しい紅葉があちら、こちらで見られるようになりそうですね。暑さの疲れもでてくることもあるかと思います、気をつけてお過ごしください。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル: こけしのきもの
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
0月のエントランスは、着物をテーマにぬりえを展示しています。
秋になりますと各地で菊の花の展覧会が開催され、丹精こめて育てられた様々な菊の花が展示されます。
湯島天神では、珍しい江戸菊や巴錦など、約2000株が展示され、その規模は関東一だそうです。菊人形も展示されます。日程:11月1日(木)~23日(金・祝)
スカイツリーで賑わう浅草の浅草寺では、境内の特設会場に、盆養、大作、懸崖、盆栽など約1000点が展示されます。日程:10月16日(火)~11月14日(水)
上記以外にも谷中菊まつり、靖国神社や六義園の菊花展、亀戸天神社の菊祭り、明治神宮の菊花展、新宿御苑では、皇室ゆかりの菊花壇展が開催される予定ですので、10月から11月のお出かけの参考にしてみてはいかがでしょうか。もちろん東京以外にも皆様のお住まいの地区でも開催されていると思いますので、検索してみてください。
菊の花の展覧会が多いのも、菊の歴史が古いからで、1500年まえほどに中国で交配によって生まれたといわれ、日本では、薬草や観賞用として平安時代から入ってきていたそうです。江戸時代になりますと、その栽培が熱心に行われ、新品種が現れるとともにその育て方にも工夫がこらされ発展し、今日の菊花展につながったと思われます。
子どものころ、祖父もこの菊の花を育てていたことを思い出します。又このぬりえのように、菊の花の鉢の前で撮った家族の記念写真も残っています。
きいちのぬりえには昭和の時代が色濃く残されています。これが皆様に懐かしさを感じさせるのでしょう。(館)