今回の展示作品
1.日本画
きいちは美人画を学んだ人です。昭和40年代に入り、ぬりえが衰退してから、時々美人画を描いていました。日本画では紙に描くものと、絹に描くものがありますが、きいちはほとんど絹に描いていました。
今回は「出雲の阿国」と鏡獅子の「弥生」の2作品を展示しています。
2.絹絵
きいちはぬりえを長らく描いていましたので、ぬりえで描いたような少女を絹地の上に描いています。童女百態とか童女画などという呼び名をつけています。私はこちらのほうは、絹絵という分類で展示をしています。今回「花嫁」、「シンデレラ」、「てるてるぼうず」等を展示しています。
3.ポスター
晩年、きいちの作品は、テレビ局をはじめコマーシャルの分野で使用されています。
今回は、"テレビ東京"と2002年村上隆がパリで開催した展覧会の”ぬりえ展"のポスターを展示しています。
4.グッズ
レコード、CDの表紙に使われたきいちや絵皿、Tシャツなど過去にグッズに展開されたきいちをご紹介しています。
5.書籍、雑誌類
昭和20年から30年代のぬりえを中心に、きいちの生き様を取り上げている雑誌、書籍を展示しています。
またきいちの絵を使った歌の本や創立記念の中ページを飾る絵など、紹介の仕方の珍しい本なども展示しています。
6.景品類
ミスタードーナツの景品に使われていました。ミニティッシュが可愛らしいです。
日ごろは展示できない珍しいものをご紹介しています。これらの作品郡から少しでもきいちの全体像をつかんでいただければ、大変嬉しく思います。(館)