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5月の美術館ニュース(2)

『海外ぬりえ』研究室 No.5
今月はロシアのぬりえをご紹介いたします。
   ロシアにはエルミタージュ美術館にすばらしい収蔵品があるということは、非常に有名なことと思いますが、ロシア美術についてはあまり知られていないと思うのは、私だけでしょうか。

ロシアには2007年の5月に行き、ぬりえの取材をいたしました。その際に本屋さん、スーパーマーケットなどを訪れ、ぬりえを購入してきました。
ロシアの本屋さんでは、大変感激いたしました。ロシアの人は本好きだということが分かりました。探している本を読めるように、椅子やテーブルが店内に置かれています。日本と大きく違うと思った点は、展示の方法です。本棚に背表紙をみせて並べるのではなく、単行本も絵本なども表紙を表にして、展示されていることでした。そのために、どんな本かとてもよく伝わってきました。

とくに絵本では、ロシアの絵の力や美的センスが大変高いことが分かりました。どの本も絵が素敵なので、皆買ってきたいほどでしたが、本類は大変重いので、全て購入するわけにもいかず、大変残念な思いをしました。
ぬりえ本のコーナーも同様で、ぬりえ本の表紙を前面にだして、展示をしていました。
   
ぬりえ本を購入する際は、できるだけその国らしい絵のぬりえ本を選ぶようにしています。今月のぬりえ本は、背景にある建物や人物の服、食器などがとてもロシアらしいと思います。
ロシアの子ども達もこの美しいお姫様や恐竜の絵に胸をときめかせてぬりえをしていることでしょう。

そのほかにロシアのぬりえ本を見ていますと、1950年代を感じさせるクラシックな絵のぬりえ本も購入しました。クラシックな絵がきいちに通じるノスタルジーを感じたからです。
又年齢の低い子ども達には、鳥や魚やいちご等、一つのぬりえが大きく描かれていて、単純で塗り易いぬりえが販売されています。
長靴を履いた猫や眠れる森の美女などの物語のぬりえ、もちろんディズニーのぬりえも沢山販売されていて、幼稚園でも子どもたちは喜んでディズニーのぬりえを塗っていました。

ぬりえではありませんが、すばらしい絵本の絵を一枚紹介したいと思います。絵本は「雪の女王」です。見ただけでその緻密さ、美しさが理解いただけると思います。
いつか機会がありましたら、ロシアの絵を見ていただきたいとおもいます。

今月のエントランス

タイトル:『おきゃくさまにおしょくじを』
作者:きいち
年代:昭和20年代

お膳は、座卓やテーブルがない時代には、畳で食事をするのに欠かせない道具でした。流行のテーブルウェアは、文字どおりテーブルの上を彩る食器類で、おもてなしを演出することを指しますが、お膳もまた、ぬりえのような女の子によって運ばれてくるテーブルウェアの一つだったのではないでしょうか。

5月19日(土)あわからバラの市盛り上げ隊のお知らせ
バラの市を盛り上げるために、盛り上げ隊として、ぬりえ美術館もご協力しています。
5月12日(土)~6月3日(日)の期間、“バラのモチーフ”を身につけてご来館のお客様には、入館料を50円割引いたします。
バラ柄の服、バッグ、バラのブローチ、コサージュ、髪飾りなど、バラのモチーフなら何でも結構です。
あらかわのバラ市を楽しみながら、ぬりえ美術館にご来館ください。

ぬりえ美術館メディア情報
京成電鉄の情報誌『京成らいん』5月号で紹介されました。

【展示室のご案内】
3月~5月まで、館内の展示は10周年記念企画展を開催しています。
色鮮やかなぬりえやきせかえの原画をご紹介いたします。
懐かしいぬりえを観て、塗って、ぬりえの世界を体感してください。

投稿者:Nurie |投稿日:12/05/01 (火)

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