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2月の美術館ニュース

梅の便りが仄かな香りとともにやってきました。寒さが厳しい中、一番最初に咲いて春を知らせてくれる花が梅の花ではないでしょうか。 梅の花はとても品種が多いそうで、「実梅」は約100種類、「花梅」は300種類以上あると云われているのだそうです。
温かい日をみつけて、梅見に出かけでみてはいかがでしょう。

今月の一枚

タイトル:しゃみせんのおけいこ
作 者: きいち
年 代:昭和30年代
寄贈者:福井 紅子氏
2月のエントランスは、少女たちのお稽古事のぬりえを展示しています。
今月の一枚は、「しゃみせんのおけいこ」をしているぬりえです。
日本の少年、少女は、日本的なものと洋風なものと沢山の習い事がありますね。
三味線は、和の代表的なお稽古の一つであると思います。学校教育にも邦楽が取り入れられてきたようですが、それは大変いいことだと思います。
私は日本舞踊を小学校から中学生まで5年ほど習いましたが、そのお蔭で歌舞伎を見に行って、歌舞伎が体や耳に心地よく、理解しやすいことを経験しています。
09年に中国のぬりえの調査をしたことがあります。中国は現在一人っ子政策をしていますので、子どもの教育に大変熱心です。学問だけでなく、幼稚園での課外授業も盛んだそうで、スポーツ、絵画など習い事をしているそうです。
子どもの才能はどこにあるかわかりません。親たちが子どもに関心をもって、子どもの好きなこと、関心を持っているものに注意を向けて、才能を伸ばしていって欲しいものですね。(館)

荒川区観光大使特集 其の2
荒川区では、平成19年度より区にゆかりのある著名人4人が「荒川区観光大使」に任命されています。先月の片岡鶴太郎さんに続き、今月は、競馬評論家・井崎脩五郎さんが薦める荒川区の散歩コースを紹介いたします。

西尾久出身の井崎さんは、フジテレビ日曜の競馬中継に1983年からレギュラー解説者として出演し、現在も『みんなのKEIBA』の番組内、また東京スポーツ等の紙面で独特のデータ予想を駆使し、当たり外れを超越した「明るい予想」を競馬ファンに披露し、人気を博していらっしゃいます。

そんな井崎さんのお薦め散歩コースは、都電荒川線の「荒川車庫前 停留場」を出発し「あらかわ遊園」から隅田川沿いに歩き「都立尾久の原公園」を巡るコース。

公園近くの露店でおつまみを買って、池にはサギ、空にはカモメと自然豊かな公園で、日当たりの良いベンチに座って過ごす時間は、浮世離れしており何物にも代えがたい気持ちの良いものとコメントされています。

ギャンブルが持つ博打のイメージを持ち前の人情と明るさで、親近感を持つものへと変えてしまう井崎さん。その魅力は、中学生まで過ごした荒川の地で培われたものといえるかもしれません。

井崎 脩五郎(いさき しゅうごろう)プロフィール
1947年7月23日生まれ
競馬専門紙『ホースニュース・馬』に所属していた競馬評論家。
豊富な知識は、競馬にだけにとどまらず、TBSテレビ『噂の!東京マガジン』の“中吊り評論家”など複数の評論家の肩書きで、幅広い分野で活躍している。

今月のエントランス

「もりばな」
作者:きいち
年代30年代 
作品タイトル「もりばな」とは”盛花”の意で、口が広く背の低い水盤形式の花器にいける花のことを指します。
口が狭く丈のある壷や瓶等、いわゆる花器にいけるのに比べ、花留の剣山を用いることができる盛花は、花の傾向を選ばずにいけることができるため、初心者が勉強しやすいそうです。
作品の少女も習い始めの頃しょうか。自身が、いけているお花の一部になったかのように初々しい、所作も愛らしいですね。

美術館グッズ紹介:缶バッジ(全5種類)
バッジの絵柄は、思わず誰もが目を留めてしまうようなインパクトを持つ選りすぐりの女の子たちです。
作品を通じてきいちが子ども達に捧げた”女の子の憧れの世界”を小さなマルにぎゅっと詰め込んだこだわりの一品です。
止め具としてファッションに取り入れるもよし、シンプルなデザインのエコバッグ、トートバッグ等にワンポイントとしてお付け頂くのもお薦めです。

展示室のご案内
昭和20年~30年代のきいちを中心に常設展示しております。ぬりえ体験コーナーもございます。どうぞごゆっくりお楽しみください

投稿者:Nurie |投稿日:11/02/06 (日)

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