« 2011年1月のサロンのご案内 | メイン | 本日8日より開館いたしました。 »

2011年1月の美術館ニュース

新年明けましておめでとうございます。今年も皆様が健やかに、お幸せにお過ごしなさいますようお祈り申し上げます。ぬりえ美術館では、作品の展示、ニュースなどを通して、皆様のお顔がにっこり、こころがあたたかくなるように努めていきたいと思っております。
今年もご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

ぬりえのこころ、今月の一枚
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
1月のエントランスは、昭和30年代に大人気であった映画の女性のスターの方々のぬりえを展示しています。


タイトル:ひばりちゃんのおなつ
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
寄贈者 :福井 紅子氏

今月の一枚は、「美空ひばり」さんのぬりえです。
きいちは、昭和の少女の遊びやお洒落ファッション、風俗など少女の関わる絵のほかに、当時大人気であった映画界の男優さんや女優さんのぬりえも描いていました。
何故、このようなぬりえが描かれたのか、その当時の子どもたちの状況を考えてみたいと思います。
昭和30年代は、日本映画の黄金時代でした。テレビが一般家庭に普及する以前、娯楽といえば映画でした。
最盛期の入場者数は11億人を超え、日本人ひとりが年間10本以上の映画を見ていた計算になるそうです。子どもたちはチャンバラ映画、青年層は日活アクション映画が人気だったそうです。大人気の映画の俳優さんのブロマイドは、子どもたちにとってはなかなか手に入るものではありません。本の付録によくブロマイドがついていましたが、月刊誌を購入できる子どもたちは、クラスの一握りで、本はまわし読みできても、付録は本を購入した人のものですから、ブロマイドを手にいれることはできませんでした。
しかし、ぬりえで俳優さんたちの顔を描いてあげれば、子どもたちにでも手にいれることは可能です。そのようなつもりで、きいちは人気の俳優さんやスポーツ選手の顔を描いたのではないでしょうか。(館)

新年あけましておめでとうございます。昨年は、「はやぶさ」の帰還に日本中が沸きました。厳しい社会の嵐や未来への不安でくじけそうになっている我々の心の救いになりました。誰もが「はやぶさ」に、辛くても、諦めずに頑張れば未来への明るい希望に繋がっているということを感じたいと思ったからでしょう。
「はやぶさ」とは反対に、無縁社会等という冷たい言葉も生まれました。
私達が望んでいるのは、温かいこころではないでしょうか。
ぜひぬりえ美術館で、こころ温かい時代であったきいちのぬりえに描かれた世界を楽しんでください。きっと、ほかほかとしてくることでしょう。
今年もぬりえ美術館をよろしくお願いいたします。

荒川区の観光大使がいるのをご存知でしょうか。
荒川区では平成19年度より区にゆかりのある著名人が4人「荒川区観光大使」として任命されました。今年2011年は、荒川区の観光大使が薦める荒川区の魅力やお勧めのスポットを皆さんにも紹介します。

今月は片岡鶴太郎さんを紹介します。
芸能界に限らず多方面のご活躍は、誰もがよく知っているところですが、片岡鶴太郎さん「荒川生まれ荒川育ち」でいらっしゃいます。
そんな鶴太郎さんのあげるお勧め散歩コースは、四季毎の自然が豊かな日暮里南公園をかわきりに日暮里繊維街と諏訪神社を巡るコースです。箱単位で多種多様な品が揃う卸問屋街。下町ならではの空気を皆さんも味わってみては如何でしょうか。

【片岡鶴太郎プロフィール】 
1954年12月21日生まれ。荒川区西日暮里出身。
幼少の頃より役者になることを夢見、学校ではものまねのうまい人気者として親しまれた。高校卒業後、片岡鶴八に弟子入り。3年後にはものまねで東宝名人会、浅草演芸場に出演。その後、テレビのバラエティ番組などで広く大衆の人気者となる。現在は役者として、画家として、ドラマ・映画・演劇など様々なメディアで活躍中。

今月のエントランス

「トモこちゃんのどろひめんこ」
作者:きいち
寄贈者:飯塚赫子氏

松島トモ子は、今ならAKB48の少女たちのような大変なアイドルでした。雑誌に、映画に大活躍。昭和20~30年代の少女がバレーに憧れたのは松島トモ子のバレリーナ姿を雑誌などで見た影響かもしえません。
今回は着物姿ですが、どろんこ姫という作品からとったものでしょう。


美術館メディア情報
●るるぶ『東京遊び場コンプリートガイド』
東京近郊おでかけスポットガイドに見学・鑑賞スポットとして美術館が掲載されました。
●『東京ミュージアムグッズ図鑑』
美術館の所蔵品として“きいちのぬりえ&着せ替え”が紹介 されました。

【展示室のご案内】
フランスのぬりえ展を開催中です。
昭和20から30年代のきいちを中心に常設展示をしております。ぬりえや体験コーナーもございます。どうぞごゆっくりお楽しみください。

投稿者:Nurie |投稿日:11/01/02 (日)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1402

コメント

コメントしてください



(アドレスは非公開です)


今後の投稿のためにアドレスなどを保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)