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YMCAナースリースクール見学

Vanderbilt YMCA のナースリースクール
2番街47丁目にあるYMCAの中にあるナースリースクールを見学してきました。この場所は国連の近くにあるので、様々な国の子ども達が集まっていました。
クラスは、年少(6ヶ月~2才)、年中(3才~4才)、年長(4才~5才)があり、年少クラスは、ほとんどの子ども達がおむつをしていますし、歩けない子どももいるので、10人の子ども達を4人の先生と1人のベビーシッターとで見ていました。
   
このように小さい子どもたちでも、色紙を千切って、紙に貼る作品を壁に飾っていました。赤、黄、緑、青、茶色など、色は子どもの目にもはっきり入ってくるので、色を使うことは楽しいことなのだろうと思いました。

   
年中のクラスでは、泥んこ遊びならぬ「フォーム遊び」をしていました。フォームを出すととてもいい匂いがしました。なんとそのフォームは、男性用の「シェービングクリーム」でした。子ども達は、その泡を手で、紙に塗り広げていきます。泡が紙一面に広がっていくと、次に先生は、赤や黄色や紫の粉を、泡の上に撒いていきました。今度は泡と色を混ぜて行きます。白い泡は、赤い色になったり、黄色になったり、又それらが混ざって複雑な色になって行きました。
今日の「フォーム遊ぶ」では、手の感触、混ぜる、形を作る、別の紙に写す(今回はそこまで見ることはできませんでしたが、色のついた泡の手の形をつけていく。)ということを勉強するものだそうです。
15人の子ども達を普段は、3人の先生で見ているそうですが、今日は一人のヘルパーさんがついて4人で指導していました。
年長のクラスは、ちょうど外といってもベランダのような小さいスペースですが、そこで遊んでいました。クラスに戻る前に、先生はちょっと工夫した言い方で、一人、一人の子ども達に声をかけていました。それは、「」をヒントにしていました。「緑の色を身につけている人は中にはいりなさい」「次は赤い色を身に着けている人」「茶色を見つけている人」と順々に色を挙げていきました。中には、その色が入っている服を着ている子どももいますが、それが大きな色の範囲を占めていないと、その色とは思わないようで、部屋の中に入らない子どももいましたが、必ず何か先生の言った色を考えてお部屋に入っていきました。ここでも、色をつかった指導がされていました。


サリー園長先生に、ナースリースクールのぬりえについて、お伺いしました。
お土産に持参した「きいちのぬりえ」を差し上げると、早速ページを開いて、「ああ、私が子どもの頃にしたぬりえみたい。おばあちゃんがよく買ってくれたぬりえと同じようよ」とおっしゃいました。何枚もページをめくり、絵を見ながら「ビューティフル、ビューティフル」と歓声を上げられていました。

先生が子どものころには、ぬりえを良くしたそうですが、今のアメリカでは、Natural Assochiation for The Young Education という協会で法案ができて、若者のアートワークについて、出来上がったものよりは、「フリー・エクスプレッション」と「プロセスが大事」ということが重要視されるようになったそうです。
5才以下の子ども達は、
セルフ・エスティーム(自尊心):自分の出来る範囲でする
創造性豊かな表現力
が大事とされているので、こららの2点を実行していくためには、自分で描いて、塗っていくということがされるようになっている。
と最近のアートの指導方法を説明してくださいました。
勿論、家ではぬりえノートを使って子ども達はぬりえをしているそうです。

アメリカでは、以前ニューヨークとサンフランシスコの幼稚園で、「自分で描く、色を塗る」というカラリングをしているこことを調査済みですが、フリー・エクスプレッションを重視する点からは、今回のナースリースクールでも、自由に描いて、色を塗るということをになります。
ぬりえという形ではありませんが、年小クラスから様々に色を取り入れていれて教育して現場を見ますと、子ども達にとっては色は子ども達の心をひきつける魅力的なものであることが分かります。又色は感情に直接影響するものでもありますから、感性豊かな子ども達の創造には欠かせないものだと思いました。

投稿者:Nurie |投稿日:09/09/20 (日)

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