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12月の美術館ニュース

12月になる前に雪の便りが聞かれ、冬の始まりが早いような今年の冬ですが、経済も
世界的に厳しい冬の時代が始まりました。これからどのように過ごしたらよいのか、ヒントが昭和30年代の暮らしの中にあるような気がします。寒い冬をどのように過ごしていたのか。美術館のエントランス展示のぬりえを参考にしてみてはいかがでしょうか。

 館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

12月のエントランスは、冬の装い、暮らし方をイメージするぬりえを展示しています。

タイトル:あみもの
作者:きいち
年代:昭和30年代
寄贈:福井紅子氏

「かあさんが夜なべをして 手袋編んでくれた
木枯らしふいちゃ 冷たかろうて せっせと
編んだだよ・・・ ♪♪♪」
 冬の長い夜、昔の人は編み物をして過ごしていた様子が分かる歌ですね。手編みや機械編みで、手袋、靴下、セーターなどを自宅で編んでいたものです。私も中学校で、毛糸の靴下を編んだ覚えがあります。今は、何でも既製品で良いものがありますし、値段も安いものが入手できますから、手編みということが少なくなっているのではないでしょうか。
 昨年11月にぬりえ展でドイツに滞在したときに、冬の季節を過ごすのに、よく手編みをするということをお聞きしました。商店街の毛糸のチェーン店のウィンドーに、ターコイズブルー系の色合いの毛糸を使った素敵なニット商品が飾られていて、思わずお店に入ってしまったことがありました。
 そして、今年の10月、フィンランドのヘルシンキを訪れたとき、ぬりえと編み物の共通点を挙げたイラストレーターの女性がいました。編み物をしていると集中できて、気持ちが癒されるが、ぬりえにも同じようなことを感じると言うのです。編み棒の先に神経を集中して、同じことを繰り返す動作により、気持ちが落着いてくるのかもしれません。
 今年の冬は編み物をなさいますか?それともぬりえをなさいますか?  (館)


ぬりえ美術館&周辺施設のイベント情報!

ぬりえ美術館「ぬりえトーク」
★12月21日(日) 14時~ *館長金子によるぬりえ解説 是非ご参加ください。

荒川河川敷「荒川景観ウオークラリー」
★12月7日(日):荒川・町屋 ★12月13日(土):尾久
お問い合わせ:荒川区都市計画課  電話番号: 03-3802-3111(内2814)

ムーブ町屋「遊び図鑑vol.3」ともだちつくろう!遊びもつくろう!
★12月13日(日)13時~17時 *「町屋駅」下車すぐ。サンポップ町屋4階

ぬりえ美術館「メディア情報」
●『アートをたのしむ東京地図本』に大人のぬりえサロンが紹介されました。
●『保育のひろば』12月号に「再発見!ぬりえの魅力」として特集ページに紹介されています。
●12月2日発行『サンデー毎日』にパリのぬりえ展が紹介されています。

今月のエントランス テーマ:「冬の装い」
「ひばちにあたりながら」/作家:きいち
寄贈者:福井紅子氏/ 昭和30年代
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ぬりえの女の子は北風だって雪だって何のその、いつでも元気いっぱいです。
毛糸の帽子にマフラー、タートルネックなどの定番アイテムや日本ならではの半纏や火鉢が登場します。エコブームで暖房器具に頼らない地球に優しい日本古来の冬の過ごし方として半纏や火鉢が見直されています。昭和30年代の新しい冬の過ごし方をご覧ください。

<年末年始のご案内>
年内は12月23日(火・祝)まで、2009年は1月10日(土)より開館致します。

【展示室のご案内】
フランスのぬりえ展を開催中です。10月パリにて開催したぬりえ展の紹介とフランスの現代のぬりえ・昔のぬりえを展示します。きいちのぬりえやきせかえも展示しますので併せてお楽しみください。

投稿者:staff |投稿日:08/11/29 (土)

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