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5月の美術館ニュース
新緑が美しい季節となりました。ぬりえ美術館の近くにある都立尾久の原公園内でも、木々をわたる風が気持ちよく、ウォーキングの人の疲れを癒しています。ゴールデンウィークのお休み等もあり外に行くには大変いい季節です。足をのばして、若葉の緑を楽しまれてはいかがでしょうか。
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:あやめ
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
寄 贈:川越 公子氏
5月のエントランスは、春の植物・動物をイメージするのぬりえを展示しています。
五月は皐月といいますが、別名「菖蒲月(あやめづき)」ともいうそうです。
あやめ、杜若などは東京でしたら明治神宮等で楽しむことができますが、紫色や白など大変上品で気高い感じのする花です。
花の好みはいろいろにあるかもしれませんが、枕草子の清少納言は、「木の花は」において、“木の花は梅、濃くも薄くも紅梅が好き。桜は、花びらが大きくて枝がほそのいのが好き。 藤の花、花房がながく、色うつくしいのがめでたい。卯の花は品格がややおとり、どうということはないけれど、咲く時節が面白い“などと書いている。「草の花」では、秋草が取り上げられています。“なでしこ。おみなえし、ききょう、菊”など。
このように日本人は、古の昔から季節を楽しみ、季節ごとの花を生活に取り入れて、暮らしてきたのですね。
大人たちは、季節、季節の花や行事に事寄せて、日々の生活に彩をつけていたのだと思われます。ぬりえの少女も、子供のころから、桜やあやめ、つつじ、藤など、きっとおばあちゃんにつれられてお花見をしてきているのだろうと想像されます。その大人に子どものころから連れられてそのような習慣に慣れていくと、習慣は身について、大人になっても忘れないで、また次の世代に引きついでいかれることになります。
枕草子の時代から、1000年余。いまも日本人は四季を愛で、日々の暮らしに取り入れ、楽しんでいます。これからも、それが1000、2000年と続いていくことを願っています。(館)
都電沿線のバラ情報!
新緑の美しい季節になりました。
先月は荒川区の区の木である「桜」の見どころ情報を掲載いたしました。今月はバラの名所をご紹介いたします。都内唯一の路面電車である都電荒川線はバラの名所で、5月から6月にかけて停留所や沿線でバラを楽しむことができます。
「三ノ輪橋駅~荒川車庫前駅」の沿線には140種類、12,600本のバラが植樹されております。特に荒川線終点停留所の三ノ輪橋とあらかわ遊園のある荒川遊園地前は、区民ボランティアがバラの維持管理をしています。
都電荒川線の1日乗車券は大人400円。初夏のお散歩にバラを眺めにいらっしゃいませんか。
5月のエントランスは、緑がいっせいに芽吹き、風薫る爽やかなこの時分に相応しく、陽の光の下、動物や植物など自然の中に身を置いたぬりえをピックアップしてみました。
自然の生命力を体一杯に感じた女の子たちの、はつらつとした表情を見ていると、外気に触れてうれしい様子が感じとれ、見ている私たちも元気にさせてくれるようです。
【ぬりえ美術館メディア情報】
○タブロイド誌『日経23 PLUS』の特集「ゴールデンウィークに楽しみたい美術館・美術展」のなかでぬり え美術館が紹介されています。(4月27日東京23区発行の日経新聞折込)
○日テレG+(ジータス)の番組「おとな館」にて3月~5月の企画展である携帯ぬりえのワークショップの様子が紹介されました。(放映日:4月19日22:00~22:50)
【展示室のご案内】
6月1日(日)まで「携帯絵かき笠尾の絵コミュニケーション展」を開催しております。5月10日(土)13時30分~携帯ぬりえのワークショップを開催します。美術館にてご予約ください。
投稿者:staff |投稿日:08/04/27 (日)
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