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日本経済新聞に「ぬりえを旅する」が紹介されました。

ぬりえ美術館の顧問であり山岡鉄舟研究家の山本紀久雄氏と共著で12月21日(金)に 発行しました「ぬりえを旅する」が、 1月27日(日)の日本経済新聞の読書面に 紹介されましたので、ご案内させていただきます。

ぬりえに関する記事が2006年以降目につくようになりましたが、 それは大人がぬりえをするという「大人のぬりえ」の人気の状況を伝える 記事であり、書物というよりは名画であるとか浮世絵であるなど、 ぬりえ本の絵の内容をを紹介する記事でした。
しかし、それらは、書評欄で紹介されるものではなく、情報としての記事として取り上げられたものでした。
しかし、この度は、海外のぬりえの事情を表した本として、 書評欄に取り上げられました。

「ぬりえを旅する」は3冊目になります。
2005年にぬりえの専門書である「ぬりえ文化」を、2006年には、ぬりえに関わる人々のそれぞれの立場から考察したエッセー集「ぬりえの心理」を出版いたしましたが、いずれも日経新聞のようには取り上げられませんでした。

今回、取り上げられた背景は何か。それを考えてみたいと思います。

時代は変わって行きます。特に昨年はサブプライムローンから発し、アメリカの住宅ローンが、まさか世界中の経済問題なるとは、予想もしてない事態で、いまでも問題は続いております。加えて、原油の高騰が一般生活に影響するように、海外要因で日本社会が大きく変動する時代になっている、つまり、グローバル化が必然の顕著となったのが昨年です。

そのタイミングに、「ぬりえを旅する」が出版されました。

ぬりえという存在を、日本人は日本独自のものであると、誤解している人が多い中、世界には様々なぬりえがあり、その活用方法も多様であるという実態報告内容に、日経新聞が時代の動きと重なり合うと感じ評価し、多くの新刊書の中から選んでいただいたと思います。

時代は、日本から世界を見るのでなく、世界から日本を見る目を養うことが重要視されつつあると思います。

世界の動きで日本人の生活が変化させられます。そのところをぬりえを通じてお伝えし、ぬりえを文化にし、社会に貢献していきたいと念願している者として、今回の日経新聞読書面への掲載に感謝しつつ、これからも続けて多くの国の実態を提供していく所存です。

その意味で、「ぬりえを旅する」を一度手にお取りいただければ幸甚でございます。

(日本経済新聞の紹介文)
「ぬりえを旅する 金子マサ・山本紀久雄
東京にある「ぬりえ美術館」の館長らが、米国・チリ・ロシア・イタリア・ベトナムの塗り絵の実態を調査してまとめた。幼稚園や出版社、教育関連施設への訪問取材と、子供を持つ親へのインタビューやアンケート調査を実施。この五カ国では、塗り絵には子供の色彩感覚や集中力を養う効果があるとされ、幼稚園や学校プログラムに取り入れられているという。遊びの要素が強い日本との違いがわかって興味深い。(小学館スクウェア・1143円)」

投稿者:Nurie |投稿日:08/01/31 (木)

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