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Masa's Collectionのご案内


Masa's Collectionでは、館長である私個人の所蔵品を展示するコーナーです。
6月からのMasa's Collectionは、Serge Lutance (セルジュ・ルタンス)の「赤いバラの精」を展示しています。
フランス人であるセルジュ・ルタンスは、1980年代より資生堂のイメージクリエータとして、海外メーキャップ商品作りから、その宣伝イメージ制作までを担当した神様のようなアーティストです。

私はぬりえ美術館を始める前に、資生堂で海外向けの商品開発担当をしていました。資生堂がセルジュ・ルタンスと契約をし、宣伝イメージとともに海外製品のメーキャップの商品開発も担当することになり、私は1981年から5年間ほどセルジュ・ルタンスと一緒に仕事をしました。
1981年の4月からパリでセルジュ・ルタンスとのメーキャップ商品作りが始まり、その後、秋冬、春夏向けの商品のために、年2回6月、12月とパリで打ち合わせをしました。

この「赤い薔薇の精」は、オリジナルはポスターで1981年に作られたものですが、この年のクリスマスカードとしてセルジュ・ルタンスからサイン入りで送られたものです。
モデルは山口小夜子さんです。薔薇の棘がついた腕は作られたものではないかと思います。薔薇の棘のアイデアに、黒のレースを使ったデザイン、色彩、薔薇をイメージさせるポーズなどの構成が素晴らしく、大変好きな作品です。これがルタンスの世界なのです。

長い間、クリスマスカードとして保管していましたが、セルジュ・ルタンスのイメージで額装をしてみました。黒のベルベットの生地をマットにし、漆のような艶のある黒の額を取り合わせてみました。ルタンスの世界を創造できたのではないかと思っております。
画像が余り良くありませんので、ぜひ美術館に見にいらして下さい。
ルタンスファンの方もどうぞお待ちしています。

投稿者:Nurie |投稿日:07/06/28 (木)

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