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5月の美術館ニュース

皐月、端午、青葉、薫風、青嵐、菖蒲など、5月の時期を表す美しい言葉が沢山あります。
これらの漢字をみているだけで、色合いや場面が目に浮かんできます。その景色は、貴方の
心の原風景かも知れません。素敵な色や情景を思い出してください。

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
今月のエントランスは、5月の端午の節句の時期に合わせて男の子が描かれているぬりえを展示しています。

昭和31年(1956年)の経済白書に「もはや戦後ではない」と言われ、昭和33年の東京タワーの建設され、昭和39年の東京オリンピック開催にむけて、高速道路や新幹線ができるなど、日本はめざましい経済成長を遂げていきました。三種の神器といわれ、白黒テレビ、電気冷蔵庫、電機洗濯機が憧れの電化製品として庶民が望んでいました。暮しが楽になると、次は自家用車を持ちたいという欲求もでてきました。
時代の要求を感じて、子供のぬりえの世界にも、車が描かれています。実際に、子どもが遊ぶ乗り物としても、三輪車や自転車ばかりでなく、この絵に描かれたような子ども向け自動車も作られていたのでしょう。
一昔前は、日本車は“海外の車の真似をしている”といわれたものですが、今では日本車は海外でも大変な人気です。品質、性能が良く、耐久性が良いと言われていますが、さらにデザイン面にも優れてきて、海外の自動車が日本の車のデザインに似てきているというようなことも起こっています。それだけ日本車が優秀になったと言えるのでしょう。
海外では、アニメやマンガで描かれるようなデザインやラインを、日本製の車や商品の中に見いだして、日本は素晴らしい、凄いと、日本人気は高まっているのです。(館)

【今月のエントランス】
端午の節句に合せて男の子にスポットをあてたぬりえをご紹介しています。
男の子を描いたぬりえは数が少ないのでこの機会にぜひ、ご覧になってくださいね。

【展示室のご案内】
5月27日まで「きいちのきせかえ」を中心に、「昭和10年~40年代のきせかえ」「海外のきせかえ」を展示いたします。

【有名人のきせかえ】
 美空ひばりや「君の名は」など人気映画やラジオドラマに出演した「有名人・スター」もきせかえの対象になりました。
 珍しいきせかえでは昭和34年にご結婚された美智子妃のきせかえ、また昭和38年のミスユニバースコンテストで優勝した児島明子の「ミスユニバースきせかえ」があります。当時の流行や人気がわかります。 
「君の名は きせかえ」

【高橋真琴きせかえ】
 昭和40年代にマンガ・イラストで大人気となった高橋真琴は、昭和9年に三人兄弟の長男として生まれました。
 昭和33年少女マンガ雑誌『少女』で連載を開始してから、星を散りばめた大きな瞳とすらっとした手足の女の子の絵で、多くの少女達を魅了してきました。
 昭和40年以降は文具・ハンカチ・自転車などのイラストも手がけ、一世を風靡しました。
(『少女ロマンス 高橋真琴の世界』 『乙女のロマンス手帖』 より)
●千葉県佐倉には真琴画廊があります。
佐倉市上志津1077-42
043-487-4319
10:30~18:00(正午~1時間休み)月曜日休廊
http://www.macotogarou.jp/
高橋真琴 絵 「パリジェンヌちゃんきせかえ」

投稿者:staff |投稿日:07/04/30 (月)

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