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ハロウィーン・・・自然や祖先を敬う行事


これは、レストランのウィンドーに飾られたくもの巣と蜘蛛です。ハロウィーンというとかぼちゃやお化けの扮装を思い出しますが、ハロウィーンとはどのようなお祭りでしょうか。

NYのフリーペーパーのDAILY SUNに行事の解説がなされていましたので、ご紹介します。
「ハロウィーンは、米国で盛んだが、ヨーロッパで最も古い民族の一つケルト人の祭り「サウィン」が由来です。ケルト人は、日本人と同じように自然を崇拝し、精霊や祖先を敬ってきた人々だ。ケルト人のハロウィーンは、祖先が年一回、この世へよみがえる大事な行事だ。今のハロウィーンにもケルトの習慣が残され、お化けの仮装は、亡くなった大切な人々と楽しく交流するのが目的という。日本のお盆に似ているようだ。
ハロウィーンで子供たちは、『トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)』というのは、大人が子供に成長の”たね”を渡す意味がある。
『祖先のお蔭で私たちが生きていることに感謝するとともに、子どもに未来を託す願いが祭りにはこめられているのです』
カボチャの中をくり抜いて灯をともす「ジャック・オ・ランタン」は?、伝説では、男が悪魔とかかわった為、明かりをともした野菜のカブをもって、あの世とこの世を行き来しているとされる。カブはその後カボチャに変わった。日本の「火の玉」に似たイメージだ。
ケルト人のハロウィーンは、10月31日の夜から11月1日の明け方。彼らには、同日からが新年で、厳しい冬の始まりだった。つらい季節を前にした祭りを通じて、春まで生きる勇気を貰った。『一生懸命息なさい』と祖先が応援してくれていることを、人々は確かめたという。大人が子どもに未来を託し、ふだん会えない人に会え、夢がかなうと信じられてきたハロウィーン。

日本ケルト協会顧問、多摩美術大教授の鶴岡真弓さんは、「大自然や目に見えない存在から生命力をもらい、生き抜くことが人間にとって一番大事でした。ハロウィーンは生きるためのちえで、生命力を豊かにする賢い方法だったのです」と解説されていました。

ハロウィーンのモチーフには、カボチャとお化けのほか、魔女、蜘蛛の巣、クロネコ、ドクロ、などもあり、カボチャの色から、オレンジ色と黒を使ってデザインされています。

投稿者:Nurie |投稿日:06/10/15 (日)

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