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6月の美術館ニュース

 梅雨の時期がやってきました。子供の頃を思い出してみてください。雨の日には、外で遊べません。
そんなときは、静かにお家の中で、ぬりえをして遊びませんでしたか? お友達と丸いちゃぶ台を囲み、好きな絵を選び、一生懸命にぬりえをしたのではないでしょうか。
  今は「大人のぬりえ」として、様々なぬりえが発売されていますので、好きな絵柄を選んで
塗ってみるのはいかがでしょうか。脳が活性化されること請け合いです。

 館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示替えしています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
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タイトル:しんでれらとジージョ
作  者:きいち
年  代:昭和30年代後半

今月は、童話をテーマにしたぬりえを展示しています。
6月の梅雨の時期には、秋と同じように本を読んだりして静かに過ごすのに良い時期になります。
今回エントランスに展示しているぬりえは、「親指トム」、「親指姫」、「青い鳥」、「白雪姫」「かちかちやま」などの童話からのぬりえです。
昭和21年にぬりえ作家として再びぬりえを描くことを再 開したきいちは、童話などの昔の話を沢山描いています。
例えば、白雪姫など、今ではディズニーの絵の印象が大変強いですが、ディズニーとは違うきいちらしい個性的な主人公に描かれていて、その点がすばらしいと思います。

今月の一枚に描かれたものは、シンデレラ姫とトッポジージョです。きいちはシンデレラ姫として、美しいドレスにガラスの靴をはいたシンデレラではなく、下働きをしているシンデレラを多く描いています。貧しい少女の方の姿を描くのは、画家としての視点からだと思いますが、塗る側の少女にしてみれば、美しいドレス姿のシンデレラを望んだのではないでしょうか。
トッポジージョは、イタリア生まれの人形劇で、大変な人気者になったネズミの男の子です。
童話や童謡など、ふれる機会が少なくなっていますが、どうぞこの機会にもう一度読んでみてはいかがでしょうか。

【展示室のご案内】きいちが”ぬりえの少女のモデル”にしたテンプルちゃんをご紹介!
シャーリー・テンプル(Shirley Temple)
きいちが”ぬりえの少女の参考にしたアメリカの子役スターの一人です。
世界のアイドルと言われ、1930年代に一世を風靡しました。
4歳で映画にデビュー、1934年にアカデミー特別賞を最年少で取得しました。(当時6歳!)
青い瞳に金髪のくるくる巻毛のテンプルちゃんは日本でも親しまれました。
メンソレータムのリトルナース、不二家も初代キャラクターはテンプルちゃんをモデルにしたものです。

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【今月のエントランス】「童話・漫画・アニメーション」
家の中で過ごすことが多くなる6月。本をじっくり読むには良い季節かもしれませんね。
ぬりえに描かれた童話の本を読んでみると、新鮮で、新しい発見があるかのではないでしょうか。

【ぬりえ美術館掲載情報】
 下記のメディアにて、ぬりえ美術館の大人のぬりえサロンや秋にニューヨークの展覧会などの活動が紹介されました。
○テレビ東京「レディス4」「昭和30年代 懐かしのおもちゃ」(5月4日に放映)
○毎日新聞朝刊5月19日(金)号に「脳にいいと大人が注目!」ぬりえ美術館人気
○ニッポン放送高嶋ひでたけの特ダネラジオ夕焼けホットライン(5月19日)
○Jウェイブ5月24日(水)RENDEZ-VOUSのコーナーで注目されている大人のぬりえを中心に紹介されました。
○内閣府発行「Cabiネット」5・15 NO.96号にて、ぬりえ美術館の活動が紹介されました。

投稿者:staff |投稿日:06/06/03 (土)

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