二月、如月(きさらぎ)となりました。衣を更に着る「着更着(きさらぎ)」からきているそうです。一番寒い時期ですから、風邪をひかないように暖かくしてお過ごしください。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ひのようじん まっち一ぽんかじのもと
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
2月のエントランスは、「仲良しは楽しい」をテーマにしたぬりえを展示しています。
乾燥をしている冬には、火事が一番怖いですね。
貴方の街でも、町内の人たちが「火の用心」と声かけをしている声が聞こえますか?
きいちのぬりえの中では、子どもたちが仲良く火の用心の夜回りをしています。手に持っている拍子木をカチ、カチと打って、「マッチ一本、火事の元」と大きな声を掛けて町内を歩いて火の用心をしていきます。この時期ならではのぬりえですね。
ぬりえ美術館のある町内では、赤いバケツが1軒ごとに配布され、水を張って、何かの際にはこの水をかけるように準備をしています。
最近は様々な災害が各地で起こっていますので、いつ自分の身の回りで起こるか分かりません。
昨年の1年を表す漢字にも「災」が選ばれていましたね。そういう意味でも防災意識が徐々に高まってきていると思います。
今月のテーマは「仲良しは楽しい」ですが、昭和20~30年代のころは子どもたちの数も多く、
家の中で兄弟姉妹らの社会生活ができるほどでしたが、少子化の時代になり、子ども達が少なくなってくると、仲良くしよう、遊ぼうと言っても簡単なことではないのかもしれません。
少しでもお互いを大切に思って、お友達と仲良くしていきたいですね。(館)