5月22日にスカイツリーがオープンいたしました。ぬりえ美術館のある町屋からはバスで 浅草まで20分ほどで行かれ、浅草のいたるところからスカイツリーが見えます。
ぬりえ美術館~浅草~スカイツリーの下町ツアーはいかがでしょうか。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:はりもの
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
6月のエントランスは、昭和の暮らしのぬりえを展示しています。
着物の洗い張りをしている少女。タイトルは、「はりもの」となっています。今月は、「はりもの」のほかに「むしぼし」、「しょうじはり」、「つるべいど」、「ぎょうずい」、「こもり」など昭和の暮らしを思い出させるぬりえを展示しています。
昔であれば、どの家でも必ずしていた家事でしたが、戦後60余年がたち、すっかり最近では見かけなくなった家事の様子がぬりえの中に残されています。
最近私はお掃除ロボットの「ルンバ」を購入したのですが、スウィッチを押すだけでクルクルと動いて、台所で朝食を準備する間に、お部屋を掃除してくれますので、大変助かっています。
昭和20年代~30年代、子どもの頃に祖母の家事仕事を見ていて、女性の仕事は大変だなあと思っていました。子ども心に「きっと便利な物が出てきて、家事を楽にしてくれる」と確信していました。その後、洗濯機、掃除機、炊飯器がでてきて、家事が急速に楽になりました。そして、ついには、自分で掃除をしなくても、機械がしてくれるようになりました。
日本は急速に高齢化が進み、世界で高齢化率ナンバーワンの国となり、昭和22年生まれの団塊世代が今年65歳になり、「高齢者」と呼ばれるようになりました。これらの高齢者のために
きっと「介護ロボット」や高齢者の身体の動きを助ける「機能ロボット」などが開発されてくるのではないかと考えています。家事が楽になったように、身体の不自由になった方々のために、
ロボットがお役にたつ時代が来るのではないでしょうか。(館)