毎年ぬりえコンテストを開催しておりますが、今年のコンテストの優秀作品は、11月3日より展示をいたします。テーマは「しらゆきひめ」です。どのように可愛い白雪姫になっていますか、どうぞお楽しみにご来館ください。展示は、来年2月25日(日)まで。
いつもご来館ありがとうございます。ご友人とご一緒にいらしたので記念に「なかよしね」をぬりえされたのですね。少女が二人いるということで、今回はさらに多色づかいが上手くされていると思います。今後も色幅が広がるとさらに面白くなると思います。(館)
海外ぬりえ研究室No.69 今月はイタリアのマンダラ編です。
今月はイタリアのマンダラをご紹介いたします。
1冊目は、「MANDALA Kids」子ども向けのマンダラの本です。
欧米の国では、マンダラが子ども向けに広く活用されています。幼稚園の中でも使われていますし、本屋さんにも様々なマンダラが子どもさんのために販売されています。
子ども向けですから、絵が単に幾何学模様ばかりではなく、ここ紹介したように”てんとう虫”であったり、「あひる」など子どもが好きそうな絵が取り込まれています。そのような絵であれば、子どもたちが取り組みやすくて、塗ってみたいなと思わせるものだからと思います。
てんとう虫、あひるのほかにもいるか、ちょうちょ、猫、花、草の葉、星、楽器に音符など様々な形が描かれています。これだけの柄があれば、どれか好きな絵が見つかるといえますね。
小さい子どもさんでも好きな絵から塗って、収集力を養っていくことでしょう。
2冊目のマンダラは「MANDALA Junior」ジュニア向けマンダラとありますので、キッズより少し大きくなった子どもたち用のマンダラの本と思われます。
絵はすべて幾何学的なものばかりで、ページごとに柄が複雑に重なっていきます。この本には色見本がついていますが、配色も同様に複雑になっています。
マンダラに慣れていない私たちには、この色見本があると塗りやすく、マンダラに馴染んでいけそうです。このように複雑なマンダラを美しく配色して完成できたら、達成感が大きいと思います。
小さい頃からマンダラに慣れているイタリアの子どもたちにとっては、複雑なマンダラも楽しいものなのかもしれませんね。
来月はイタリアのマンダラの本をご紹介いたします。お楽しみに。
今月のエントランス
「トースト」
作者:きいち
年代:昭和30年代
トースターでパンを焼いて、バターを塗るというのも、この当時にしては大変お洒落なことだったのです。オーブントースターが出てくるのは、このトースターの後ですから、時代の変化を感じます。
ぬりえ美術館メディア掲載情報
○9/18(祝)テレビ東京「朝の!さんぽ道」にて紫吹淳さんが来館された様子が放映されました。
○10/4(水)毎日新聞「だいあろ~ぐ 東京彩人記」に、館長の金子マサが紹介されました。
秋も深まり、紅葉などの景色や秋の美味しい食べ物のニュースなどが耳や目に入ってきます。
最近の話題のスポットは、赤ちゃんパンダが生まれた上野動物園でしょうか。個人的には
四谷の迎賓館を見学してみたいです。迷うのも楽しい秋ですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:おまちどうさま
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
10月のエントランスは、「おまちどうさま」をテーマにしたぬりえを展示しています。
「お待ちどうさま!」とおそばの出前を手伝う少女。
手拭いを頭に結わえ、可愛いエプロンをつけて、すっかりお店の一人前の出前係りのようです。
小学館から発売されているきいちのぬりえの本では、「お手伝い編」が一番の人気ですが、昭和20~30年代は子どもでも家のお手伝いをするのは当たり前のことでしたから、絵の少女もおうちのお手伝いで出前をしているのでしょう。
子どもの頃を思い出してみますと、家族全員で家の掃除をしてから朝食を食べていました。子どもは私一人でしたが、小さい箒をもって庭の掃除をするのが担当でした。それから昔は近所で無尽講であったのでしょうか、お金をいれる貯金箱のようなものを近所に回すのですが、貯金箱や回覧板を持っていくのは子どもの役目でした。
お手伝いは子どもたちにとって、自分でできることが子どもの自信につながり、又ご近所さんとのご挨拶とかお付き合いを身をもって覚えていくいい機会なのではないでしょうか。
最近の若い人は同じ年頃の人とばかり付き合っているせいか、年齢が違う人から話しかけられたりするとビックリしてしまい、相応しい話ができないと感じるには、昔のお手伝いのようなこともなくなっているせいではないかと思ったりもいたします。(館)