子供ぬりえコンテストに応募頂きまして、大変ありがとうございました。
今回は107通の作品の応募がございました。
8月初旬ころにはホームページでご案内をするべく、現在優秀作品を選定しております。
今しばらくお待ちくださいませ。
都内の急激な感染者の拡大を鑑みまして、7月24日(土)より8月22日(日)まで休館をいたします。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承のほどお願いいたします。
尚その後につきましては、HPにてご案内をいたしますので、宜しくお願いいたします。
今回もご応募を沢山いただいておりました子供ぬりえコンテストは、6月30日(水)で締め切らせていただきました。
優秀作品を選定いたしまして、ホームページにてご案内をいたしますので、宜しくお願いいたします。
きいち千夜一夜No.30
2021年も引き続き「きいち千夜一夜」と題しまして、きいちについてご紹介をしてまいります。
「この女の子たちが、自分の意思を持ち、自由に体を動かすことができるとするならば、どんなふうな仕草をするか、私の中にはかなりはっきりとしたイメージがあるんです。それがいつもうまく表現できずに悩んでしまう。
たとえ自分なりにパーフェクトなデッサンができたとしても、受け手にはなんの変化も感動もないかもしれませんけれど、でも、それは私のこだわりとして、最後まで捨てたくない」
あれほど美人画に憧れ、いつかは美人画だけを描く画家になりたいと思いを募らせてきた喜一だが、八十歳をすぎて、童女画こそ自分の取り組むべきテーマであることに気づいたようだ。
「美人画は描いていて楽しいし、これからも続けていきたいと思いますが、でも、自分の生涯の仕事として全うするものじゃないと最近思うようになりました。
それに、私が描かなくても、ほかにいくらでも描く人がいる。だから今後は美人画については余技でやっていこうと考えています」
ぬりえが売れなくなり、生活のために必死に美人画を描いていたころ、喜一に甥がこんなことを言ったことがあった。
”どこだったか仕事で行ったホテルのロビーにおじさんの絵がいっぱい飾ってあったけど、何だかどれも悲しそうな顔をしていたよ”
「童女画を描いて、こういうことを言われたことはないんですよ。童女にはエネルギーや色気まで感じるということで。まあ、とらえ方は人それぞれですが、それにしても美人画は寂しくて、童女画は色っぽいって、これはどういうことなんでしょうかね」
☆参考図書 「わたしのきいち」
今月のエントランス
「わあー つめたい」
年代:昭和20年代
作者:きいち
砂浜は熱くても、海の波は冷たい! それでも波が寄せてくると楽しい。
日に焼けったって平気。潮風だって気持ち良い。楽しい夏!
ぬりえ美術館メディア情報
読売新聞夕刊「はじまり考」でぬりえのはじまりについて掲載予定です。
展示室のご案内
☆春の企画展「春はあけぼの」を延長して7月末まで展示しています。
☆館内のぬりえコーナーは、コロナ感染防止のためにしばらくお休みをしています。
ご了承の程お願いいたします。
2021年7月の夏は特別の夏。延期されていたオリンピックがこのコロナ禍の中開催されます。単にスポーツの祭典ではなく、史上初の試みが試される夏となることでしょう。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。こ
のコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
7月のエントランスは、「夏は海山川で遊ぶ」と題しまして夏の遊びのぬりえを展示しています。
家での自粛が続き、発散したい!と思っている方は多いことでしょう。せめてぬりえの中で外に出かける気分を味わってください。
夏と言えば、海、山、川でしょう。子どもの頃どこに出かけることが好きでしたか。臨海学校ですか、それとも林間学校でしょうか。学校のお友達と大勢で過ごす夏の思い出、賑やかな子供たちの声が聞こえてくるようです。
海でも山でも、太陽に焼かれて色黒になって家に帰ってくるとその色の黒さを家の人に自慢したりして。日焼けした肌の皮がむけたりしたのも、いい思い出だったことでしょう。夏休みが終わり新学期が始まると、誰が一番黒くなっているか、皆で自慢しあったりして、なんとも賑やかな夏の光景でした。
海、山、川のどこに行っても楽しく過ごせた子どもの頃。どんな小さなことでも楽しみに変えていたあの頃。物が十分になくても、皆で遊べた時代。不思議と懐かしいです。歳をとってくると若い頃が懐かしく、大事な時間だと思うようになるのでしょうか。
2021年の7月がどのような夏になるのか、今年の夏の思い出が良い思い出として残ることを祈ります。(館)