東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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2021年1月 9日の記事

第11回 ぬりえコンテスト受賞者の発表

お蔭様で第11回は142通の応募がございました。
コロナのため在宅時間が長くなる中、ぬりえが適していたのか、沢山のご応募をいただき大変嬉しく思っております。
今年も様々に技巧を凝らした作品が集まり、それぞれの個性が光った作品群となりました。
是非ご覧頂ければ幸いです。
以下のページにてご紹介させて頂いておりますので、御覧ください。
2020年 第11回ぬりえコンテスト入選作品(別窓で開きます)

Posted: Nurie : 21年01月09日 | お知らせ トピックス

2021年1月 5日の記事

1月の美術館ニュース(2)

きいち千夜一夜 No.24

2021年も引き続き「きいち千夜一夜」と題しまして、きいちについてご紹介をしてまいります。


「それから、家内は、毎日、雨の日も風の日も、上福岡にある教会へとお参りに通っていました。夕方の六時から夜のおつとめが始まるんです。どこに出かけていても六時までには帰って来て、それに参加する暮らしが十年も続きました。祭礼の時には、私もかり出されましてね。私自身は宗教に頼って、なんとかしてもらおうって気はなかったけど、とにかく彼女は真剣でした。あまりに熱心な様子に会長さんも感心していましたね。

彼女がそこまで思い詰めるようになったのは、私の責任ですからね。申し訳ないなと思うんですが、私の場合は絵を描き始めると、その中に入り込んでしまって、周囲のことなどお構いなしになってしまう。そんな私だから便りにならないと、家内は教会へすがるようになったのかもしれませんけど・・・」


「家内の宗教活動が終わりに近づいたころ、私は童女百態シリーズを描き始めました。七十歳ぐらいの時です。そろそろ”ぬりえのきいち”からは卒業したい、そんな時期でした」


童女百態シリーズとは、雛祭りや羽根つきや盆踊りなど、主に日本の文化や風習にそって、童女の姿を日本画として表したもの。かわいらしいぬりえやきせかえの中の女の子たちが、より細やかな描写によって生まれ変わった作品である。
着物の柄ひとつにしても、まるでプリントしたような精密に描くため、描き終わるとくたくたになるが、ぬりえを描いていた時よりずっと充足感がある。


「家内は教会に通ったおかげで、今は幸せになれたと言っています。で、私もね、画家として童女に真剣に取り組もうと閃いたのには、もしかすると、神様の影響が一つにはあったのかもしれないと・・・。でも、第一に感謝する相手は家内ですよね、やっぱり」 
書き込めば書き込むほど、ますます、まさに似てくる童女百態の少女たち。それは彼のまさに対する感謝の表れでもあるのかもしれない。

今月のエントランス


JP006682_db-640.jpgおしょうがつのおみやげ」
きいち
昭和30年代

お正月のお休みにお父さん、お母さんとお出かけして、買ってもらったのでしょうか。
それともお年玉で買ったのでしょうか。いずれにしてもお正月は楽しかったですね。


ぬりえ美術館情報並びにメディア情報
☆荒川、文京、千代田のケーブルネットワークの「あらぶんちょ!散歩」でぬりえ美術館が紹介されました。
☆第11回ぬりえコンテストの優秀作品13点を館内に展示いたします。(2月迄
同時にHPにも掲載しています。


展示室のご案内
★1月~2月はコンテスト優秀作品を展示しています。
★館内のぬりえコーナーは、コロナ感染防止のためにしばらくお休みをしています。
ご了承の程お願いいたします。

Posted: Nurie : 21年01月05日 | 美術館ニュース

1月の美術館ニュース(1)

明けましておめでとうございます。今年のお正月は静かに家でお過ごしになったことと思います。皆さまのご健勝とご多幸をお祈りいたします。

ぬりえのこころ -今月の一枚- 
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

JP006316_db-640.jpgタイトル:おしょうがつのにほんがみ
作  者:きいち
年  代:昭和30年代

     
1月のエントランスは、「新年を迎える喜び」と題しまして、お正月がテーマのぬりえを展示しています。
1月1日になると、心から新しい一日が始まる、12月31日とは全く違う日に感じるのは、私だけでしょうか。
昔から元旦を特別な一日として暮らしてきた日本人の感覚が、現代になっても私たちの血の中に生きているのではないかと思います。

さてお正月の日本髪ですが、今では浅草の浅草寺に行っても、見かけることが少なくなってきましたが、昭和20~30年代にはお正月というと日本髪や新日本髪を結う女性が沢山いらっしゃいました。
私の家は美容院でしたので、12月31日なると髪を結ってもらいたいお客様たちで夜遅くまで忙しかったです。私は娘ですので、お客様が待っていらっしゃる時には髪を結ってもらえません。それで日本髪を結うときは、母の先生の美容院に行って新日本髪を結ってもらいました。小学校5年か6年生の頃です。このぬりえの女の子は黄八丈のような着物を着ていますが、正に私も黄八丈を着ていました。下町の娘さんらしい恰好ですね。


大学生になったころには、母のお客様の中に浅草で日本髪を結っていたという、いわゆる髪結いさんという方がいらして、その方に結っていただいたことがあります。初めて鬢付け油を付けてもらいました。今にして思えば大変良い経験でした。(館)

Posted: Nurie : 21年01月05日 | 美術館ニュース

1月の美術館便り(2)

村杉 典子様
千葉県 50代
《作者からのコメント》
・まさか、50才を過ぎて、ぬりえをするとは思いませんでした。でもコロナウィルスの為、家ですごす時間が多くなり大人もぬりえにはまっていると聞きました。無心に色をぬって、心が癒されるのは分かります。日本のぬりえだけでなく海外のぬりえも展示している、ぬりえ美術館に行ってみようと思います。

《館長からのコメント》
・着物の柄のぼかし方や背景の薔薇の描き方など、とても良かったです。


田中 登志子様
千葉県 50代
《作者からのコメント》
・残念ながら子どもの頃のぬりえの思い出はほとんどありません。
無心で色を重ねているととても楽しいです。この特集を今後も続けてほしいです。

《館長からのコメント》
・着物の色数など多くありませんが、よく纏まっています。ベールのフワフワな雰囲気も良く出ています。水玉の描き方もお上手です。


寺倉 智子様

岐阜県 60代
《作者からのコメント》
・今回も、デコぬりえに挑戦してみました。課題の絵を見て すぐに 背景は 赤い「花嫁のれん」のイメージで と決めました。お振袖は 自分が着てみたかった和柄のオリジナル下絵をつくり、1つ1つ 丁寧に ラメ入りデコペン、アクリル絵の具で描き上げました。シンガポールにいる孫たちにも、完成した作品の写真を ラインで画像送信して見てもらいました。遠く離れていても ぬりえが 共通の話題で 家族がつながっています。
本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。心より感謝いたします。ありがとうございました。

《館長からのコメント》
・「花嫁のれん」を思わずネットで検索してしまいました。着物の柄の作り方も良く分かりました。これなら思い通りの柄が描けますね。いつも発想力には感心しています。


佐藤 順子様
東京都 60代
《作者からのコメント》
・今年は暗い空気の中、色を塗る度明るくなれと願います。ふりそでにベール!ウエディングしかないでしょう。少し前の思い出が蘇ってきました。人生の門出ですね。楽しい時間が持てました。

《館長からのコメント》
・野外のウエディングですね。背景が良く描きこまれています。着物の柄は千代紙でしょうか、貼られていて、豪華な着物になっています。


吉木 好子様
東京都 60代
《作者からのコメント》
・昭和30年代の半ばから後半にかけて幼稚園から小学校低学年だった私は、近所の駄菓子屋さんできいちのぬりえを買ってクレヨンでぬりえをするのが大好きでした。台所のかまどのえんとつにクレヨンで塗ったわら半紙のぬりえをくっつけるとクレヨンがとけて半透明になるのが楽しくてしかたがなかった事を思い出します。

《館長からのコメント》
・印刷する紙を和紙に変えるだけで、随分と印象が変わるものですね。色鉛筆の色の出方まで変わっています。着物の地色に白を使った方はお一人でした。


富塚 節子様
東京都 72歳
《作者からのコメント》
・ホームステイはぬりえに没頭するチャンスでもありますね。着物は柄の色合わせが何通りもあって考えさせられてしまいます。着物にベールという組み合わせも独創的で、すごい脳トレになりました。

《館長からのコメント》
・結婚式場の庭に佇む花嫁さんでしょうか。着物の地色や柄のぼかしがとても良いです。
背景の色合いも着物の色を引き立てています。


寺本 建雄様
東京都 70代
《作者からのコメント》
・65年ぶりのぬりえ。一気に子供ころあのころにもどります。こんなにゆっくり子供頃思い出すことはありませんでした。私達にとってぬりえはゆっくり子供頃思い出すツール。ゆっくりしずかに子供頃思い出しました。
男の子もぬれそうな絵もあるといいな。「きいち」さんの男の子の絵(本物)一枚もっています。

《館長からのコメント》
・金色の使い方がとても良かったので、華やかな着物姿になりました。きいちの名前の短冊の色やタイトルの部分の暈しもとても良かったです。


今年も様々に技巧を凝らした作品が集まりました。それぞれの個性が光った作品だと思います。これからも自宅で過ごす時間が長くなるかもしれませんので、「ぬりえ」を楽しみの一つにしてみてはいかがでしょうか。(館)

Posted: Nurie : 21年01月05日 | 美術館だより

1月の美術館便り(1)

明けましておめでとうございます。
今年はコロナ禍の中の年明けとなりました。三密、手洗い、ソーシャルディスタンスを実行し、 静かに過ごしましょう。 

さて、昨年10月に実施いたしました第11回ぬりえコンテストの優秀作品を1月9日(土)より展示をいたします。お蔭様で第11回は142通の応募がございました。コロナのため在宅時間が長くなる中、ぬりえが適していたのか、沢山のご応募をいただき大変嬉しく思っております。

厳正な審査の上、優秀作品13点をぬりえ美術館に展示すると共に、優秀作品ならびに次点作品、特別賞の作品をホームページに掲載しておりますので、併せてご覧いただければ幸いでございます。ぬりえコンテストは今年も10月に開催する予定でおりますので、10月のご案内をお待ちください。
今年も「きいちのぬりえ」とぬりえ美術館にご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

今回の優秀作品の方のコメントならびに館長のコメントをご紹介いたします。


木田 ひな様
・鳥取県 20代
《作者からのコメント》
・私はぬりえが大好きでした。"好き"や"わくわく"等を想像を自由に表現でき夢中になれる。大好きな遊びでした。
 この特集は母が「好きそうね。」と教えれくれ知りました。私の100歳のひいおばあちゃんは私が絵や何か表現する姿が大好きなようで 一緒に住んでいた頃は互いに楽しみながら表現をしていました。それを思い出しておばあちゃんの家へ。寝ているのがやっとでもう筆を握っていられないので「このいろどう?」とあれやこれやお話をしながらぬりえを楽しみました。

《館長からのコメント》
・面白いテクニックが沢山盛り込まれたぬりえ作品でした。ベールには白い和紙でしょうか貼られています。白いペンも上手く生かしています。古典的な着物の柄がポップになっったように見え、若い方の作品だなと思いました。

中村 枝利香様 
東京都 30代
《作者からのコメント》
・今回の塗り絵は、将来結婚式で和装がいいかな、ウィディングドレスでサムシングブルーも身につけたいなと夢見る乙女の姿が浮かび、塗り進めていて心が躍りました。大人も楽しめて、これからもこの塗り絵の企画に参加したいと思います。

《館長からのコメント》
・明るい背景に浮かび上がる着物の色調が素敵でした。白い縁取りが柄を浮き立たせて、良かったです。


鈴木 ゆりか様
長野県 40代
《作者からのコメント》
・きいちさんの絵はレトロでとても好きなので、ぬり絵ができてとても良い特集だと思いました。

《館長からのコメント》
・ガス燈の前にたたずむ花嫁さん。日本ではなく、外国での結婚式でしょうか。ハッキリとした色合いの着物にベールの透け感がとても上手だと思います。


山川 夕紀様
千葉県 40代
《作者からのコメント》
・久し振りに塗り絵をする機会をもらい、難しさと楽しさを再発見する事が出来ました!
娘の成人式の着物に似せて描いてみました。(来年成人式です)

《館長からのコメント》
・成人式の着物ですから若々しい赤やオレジなのですね。背景の菊や蝶々などのアクセントも良かったです。


豊岡 友代様
千葉県 40代
《作者からのコメント》
・同じ絵でも、色ののせ方や背景の作り方で、異なる世界に仕上がるので、他の作品を見るのが大変刺激になります。
私は、ピングとブルーが重なると、パープルが出来るという変化が好きで、こればかり使ってしまいます。
とかくゲームに片寄りがちな、現代の子ども達に、ぬりえの素晴らしさを伝える場であって欲しいと思います。

《館長からのコメント》
「あなたの星へお嫁にゆくの」のサブタイトルとロケットや宇宙人も描かれていて、なんて大きな世界なのでしょうか。全体的に淡い色調が不思議な世界観を表現しています。


漁師 志穂美様
東京都 50代
《作者からのコメント》
・塗るだけで楽しいぬりえですが、こうして他の人に見ていただけるとなると思うと、より一層楽しく気合が入ります。1年に1回だけでなく、毎月あってもいいくらいです。
今年83歳になるふるさとの母にもダウンロードした応募用ぬりえを送りました。さっそく応募したようで、母子そろっての応募です。共通の話題も増え、楽しい限りです。これからも楽しみにしております。色は私が子どもの頃のお宮参りの赤い着物を思い出しながらすこし派手目に塗りました。

《館長からのコメント》
・赤も少しも派手ではなく、全体的に調和のとれた色合い、仕上がりが良かったです。

Posted: Nurie : 21年01月05日 | 美術館だより

新年のご案内

明けましておめでとうございます。新年は1月9日(土)より開館いたします。昨年10月に開催いたしました第11回ぬりえコンテストの優秀作品を展示いたします。感染防止対策をいたしましてご来館をお待ちしています。

Posted: Nurie : 21年01月05日 | トピックス

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