東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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2019年6月29日の記事

さとるさんの「ようふくできたわよ」

女の子の洋服、お人形の洋服などに色々な色を使っている事と、細かいところまで塗ってくださっていることが良いと思います。(館)

Posted: Nurie : 19年06月29日 | ぬりえギャラリー

2019年6月 1日の記事

6月の美術館ニュース(2)

きいち千夜一夜 No.6  ☆きいち生誕105年☆
今年はきいちの生誕105年に当たります。これにちなみまして、「きいち千夜一夜」と題しましてきいちについてご紹介いたします。


フジヲ時代からの引き続きで、最初はA4サイズぐらいのものをバラで販売していだが、二十二年ごろからは、B5より一回り小さめの判にして、袋入りで売り出すことになった。ぬりえ本体はざら紙の髪質のあまりよくないものに印刷したが、袋は鮮やかなカラー印刷。少女たちのコレクションにも耐え得るものとなった。袋入りにして、一年間くらいは十二枚セット・五円で売り、物価の上昇に伴い、十枚、八枚と枚数はすくなくなっていったが、売れゆきに影響はなかった。


一向に新しい家を買う気配のない、そんな様子を見兼ねて、家を買ってくれたのは石川松声堂の主人だった。足立区の梅島に敷地面積五十坪、建坪二十坪ほどの家が用意された。間取りも十畳・六畳・六畳・三畳と広く、快適な住まいだった。
中古物件だったため修繕が必要で、その経費と家具の代金は山海堂が持った。きいちに一枚でも多くの売れる作品をあげてもらうために貢ぎ物合戦を展開するような向きもあったのだ。

「片方が画料を上げれば、もう片方も負けじとアップしてくれる。私としては値上げ交渉もせずにするするとギャラが上がっていくから楽でした。他のぬりえ作家に比べると私の絵は卸値も高くて、普通二円五十銭以下のところ、私のは二円七十銭で、それでも小売店では私のぬりえのほうを仕入れていったというから、その辺の好意には甘えていました。でも、飲んだり遊んだりするのに時間を費やすから、極端な話、仕事なんてゆっくりやる時間はないの。


私が描いていたのは、石川松声堂と山海堂と合わせて、月にぬりえ六十四枚、表紙十六枚でしたが、一晩に三十二枚のぬりえを一気に描き上げるなんてことも珍しいことではなかったですね」


それでも「きいちのぬりえ」はマンネリ化することはなく、平均すると月に百万セット、最高時には月に百六十万セット売れた。
いつの間にか「ぬりえ作家は楽して儲かる」ということが定説になり、喜一の家にも、弟子入り志願の若者がたびたび訪れるようになる。
*参考図書「わたしのきいち」小学館


今月のエントランス

「つくしつみ」
なんてエレガントにつくしをつんでいるのでしょう。このエレガントさが、きいちの絵の特徴の一つであるかもしれませんね。そして今の若い人に言わせると、「色っぽい」になるのかもしれません。最近はつくしを見つけえることが難しいかもしれませんね。


ぬりえ美術館展示情報
○今年は蔦谷喜一生誕105年です。
展示室では「踊りの稽古」「仲良しは楽し」などのぬりえを展示しています。


展示室のご案内
☆6~7月は常設展示をしています。
☆館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。

Posted: Nurie : 19年06月01日 | 美術館ニュース

6月の美術館ニュース(1)

梅雨の季節になりました。今年は空梅雨という予報ですが、あまり暑くならないといいですね。雨や暑さで外に出られないときには、静かにぬりえはいかがでしょうか。


ぬりえのこころ  -今月の一枚ー

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節物やテーマを設けて月毎に展示をしています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから一枚を選んでご紹介します。



タイトル:よつばのクローバーがあったわ
作者:きいち
年代:昭和30年代


6月のエントランスは、「毎日楽しく遊ぶ」をテーマにしたぬりえを展示しています。


シロツメクサを見ると、四葉のクローバーを探したくなりませんでしたか。
ネットで検索してみますと、「四葉のクローバーは、小葉を4枚持つ白詰草(クローバー)で、普段見られる三つ葉のそれの変異体い相当する。その発生は稀であり、(特に偶然にも)それを見つけられた物には幸運が訪れるという伝説がある。その伝説によれば、希望、誠実、愛情、幸運を象徴しているとされる。」とありました。


偶然にも先月四葉のクローバー入りのお手紙をいただいたばかりのですが、いただいてなんだか幸せな気分になり、大変うれしかったです。

子どもの頃には、レンゲ草の畑が近くの田んぼに沢山ありました。レンゲの花をとって、花束にしたり、ネックレスや腕輪にしたりしました。とっても、とっても採りきれないほどの花が咲き乱れたいました。そしてその中から四葉はないかなあ、と探したりしたものです。


レンゲ草の「蓮華」と蓮の字が使われているのは、蓮の花に似ているところからつけられたようです。尊い名前が付けられて良かったですね。


近くの公園には、白やピンクのクローバーが咲いているのですが、久しぶりに見つけてみようかな、という気持ちになりました。
何か、幸運がやって来るかもしれませんね。(館)

Posted: Nurie : 19年06月01日 | 美術館ニュース

6月の美術館便り

3月から5月まで春の企画展として「きいち生誕105年 みんなのそしてわたしのきいちのぬりえ」~平成が終わっても、ぬりえはきいちのぬりえ~を開催いたしました。来館されましたお客様の声を感想ノートからご紹介したいと思います。


3月2日(土
・今日、はじめてきました。予想以上にたのしかったし、ぬりえもきれいにぬれてうれしかったです。 また、きます。 小三年生2019


3月3日(日)
・はじめて、うかがいました。 きいち先生の女の子にとてもいやされました。 ありがとうございました。
・あいにくの雨ですが、2回目の来館でした。 利用者さんの希望なのですが、ヘルパーの私のほうが楽しませてもらいました。懐かしいです。ほんわかなふんいきでいやされました。


3月9日(土)
・池袋モンパルナスグループ4名で伺いました。楽しい一時でした。又ゆっくり来たいです。 内田敬子


3月23日(土
・幼児~幼稚園ごろ迄、一番大好きな遊びがぬり絵でした。 昭和30年後半、「きいち」
「まつお」のぬり絵を買ってもらっていました。「きいち」はアカぬけていてオシャレで大好きでした。友達と交換したりしました。


3月30日(土)
・今日はぬりえが大好きな娘と一緒に初めて来ました。「きれいなはなよめさま」をぬってみました。 きれいにできた満足感と感動がありました。また来ます。楽しい時間、思い出、ありがとうございました。 M.H.

4月6日(土)
・昭和43年生まれの50才です。子供のころ、当時駄菓子屋さんで売られていた「きいちのぬりえ」が大好きでした。とてもなつかしいです。東京新聞の読んできました。東京新聞さん、ありがとうございました。


4月7日(日)
・昭和2年生まれです。小さい頃はぬりえ、きせかえなどで遊んだものです。ここに初めて入りましたが、なつかしさがあります。これからも続いてほしいですね。
・わたしは、しょうわのものが大好きです。着せ替えやぬりえはいまのものよりもこっちのふるいぬりえのほうがわたしは好きです。ふるいぬりえがほしいですね。 岩しげあんじゅ 
子ども 8さい
・すばらしいの一言につきます。ありがとうございました。 つくば大学名誉教授 島岡岳


4月14日(日)
・新潟から来ました。私は老人ホームに勤めていますが、ぬりえが皆さん大好きです。きいちのぬりえの絵がカワイイ!!と人気で。一度来てみたくて、ついにお邪魔できました!! とってもカワイイ絵と色! なつかしい内容! おみやげにこちらのぬりえを買っていきます!! 写真も撮らせて下さってありがとうございます! 皆さんに見せます! これからも続けて下さい!


4月21日(日)
・へいせいうまれで、レトロなぬりえをみたことがありませんでした。だけどここでぬりえをみて「きれいだな、すてきだな」て思いました。すてきなきいちさんはすごい!ほかの方もすごい!と心から思いました。ぬりえをあつめて少しずつぬってだいじにしたいな・・・と思います。すばらしいぬりえをありがとうござました。RUVA


4月27日(土
・昭和29年生まれです。ちいさな頃ぬり絵ときせかえで育ちました。本日来館できて、とても
うれしいです。年をとると子供にかえるとか。きいちさんのおいたちとかは存じませんでした。ワクワクしながら拝見。 君子
・仕事としてぬりえを描く・・・・。今仕事をしている中で色々あり、絵などを描くのが嫌になりつつあったので。すこしはげまされたような・・・・とてもていねいできれいでした。


5月4日(土)
・本当になつかしいです。子供の頃時間を忘れずっと遊んでいました。私の思い出の一つです。こんな場所を作ってくれてありがとうございます。ずっと続けてくださいね。


5月5日(日)
・S25年生まれの私にとって幼少期の遊びの代表でした。色を塗りながら、子供ながらいろいろ空想する時間が幸せの時間だったと覚えています。 私の中では今もぬりえ=きいちのぬりえです。春日部の展示室で一度見て、その後ずっと町屋の美術館も是非と思っていましたが、三年前大病を患いやっと今日来ることができました。きいちさん ありがとうございます。
さいたま市 久美子
・S24年生まれの私は、生まれつき身体が弱く運動オンチだったので遊びと言えば、ぬりえ、お絵かきでした。今年3月シルバーパスを取得し、「ぬりえ美術館」の存在を東京メトロの「ちかとく」で知り、いてもたってもいられなくなり今日やっと出かけて来ました。懐かしさとかわいらしさに満足です。 江東区在住


5月18日(土)
・名古屋から来ました。49才です。ずっとぬりえ美術館を知ってきたかったです。念願かないとってもうれしい気持ちです。家にもきいちのぬりえを飾ってみます。ありがとうございました。近くだったら、ぬりえ教室に通いたいです。
・川口市から来ました! 9月で70才になる私です。近いのになかなか来れなくて・・・
今日、やっと念願がかないうれしいです!!昭和30年代にタイムスリップしたような感じです。 ゆっくり見られて楽しかったです。
・静岡・伊豆から参りました。60代を過ぎても幼い頃からきいち様のぬりえは大好きで、編み物をする母の横でもも色のクレヨンがどんどん小っちゃくなって、大切な宝ものです。5円玉にぎりしめて3才の思い出は今も尚私のこころの中で生きております。寺に嫁いだ私ですが、何と住職の名前は喜一なんですよ。とっても心和みました。今度、孫 蓮叶(レノン)3才、花音(カノン)6か月も連れて来たいです。
・<ぬりえ>は文化だと思うことつれづれ。HPでそのようなことを調べ、美術館を知りました。S40年代に生まれた私を育てたのはぬりえときせかえです。美術家になりましたが、幼年期の想いは大きいです。・中野区より


小さい頃にどんなことをして過ごしたかは、とても大事なことなんですね。皆様の思い出の中にきいちのぬりえが存在していることを大変嬉しく思います。高齢社会になり、子どもだけでなく高齢者の方々にとっても「ぬりえ」が役に立つ時代になり、令和の時代にも「きいちのぬりえ」が活躍できるということも大変ありがたく思います。 皆さまの思い出の扉を開く「きいちのぬりえ」をいつまでも愛していただければ幸いです。(館)

Posted: Nurie : 19年06月01日 | 美術館だより

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