「色の美しさ、集中する時間。私にとってぬり絵の世界は心との向き合う大切な学びです。
ぬり絵の世界を教えてくれたきいち先生は永遠の美のこころ」H.K
ぬりえやきいちを大切に思ってくださって、ありがとうございます。これからも末永くぬりえの時間を過ごしてください。(館)
「ぬりえ美術館はいつ来てもホッとします。きいちさんの絵には優しさを感じられます。今日はありがとうございました。」ぬりえコンテストにはいつもご応募、ありがとうございます。今年も9月ころ開催予定ですので、是非ご参加ください。
天使のドレスに柄を描いているのは、確か初めてだと思います。優雅なバラの花ですね。
どんな花の種をまいているのでしょうか?(館)
「桜も咲いて、春本番ですね」のコメントとともに「てんしのたねまき」のぬりえをされました。天使というとイメージはピンクですね。桜の時期に種をまいているのでしょう。(館)
「突然電話がかかってきて、これから絵を見に行っていいかってことでしたよ。訪ねてきたのは確か、女性が一人に、男性が三人くらいでしたね。
女性のファンならわかりますけどね、男性が多くてね、ちょっと驚きました。それに、いい大人が私の絵を見るたびに歓声を上げるんです。
なんだか不思議な気がしましてね。子供ならわかるけど、大人がなぜこんなに喜ぶんだろうって」
これを機に長谷川は、忘れ去られようとしていた喜一の存在を世の中にアピールしようと動き始める。
喜一の絵を起用してもらうために出版社に働きかけたり、知り合いに取材を頼んだり、イベントを仕掛けたり、この効果はやがて多方面に波及し、喜一の存在は改めて認識されるようになる。
昭和五十三年の資生堂ザ・ギンザホールでのぬりえ展や当時若者に人気だった雑誌<ビックリ・ハウス>を主催のアート展に、常連アーティストに混じって、喜一も数々の作品を発表した。
春の企画展
「きいちの春・きいちの夏」~元気な子どもたちでいっぱいだった~
春から夏の季節の子どもたちの輝きの姿を展示いたします。
開催期間:2018年3月3日(土)~5月27日(日)
きいちは約20年間、ぬりえを描き続けました。長い間描いたぬりえの中でも、きいちの好きな色いえば、「ピンク、赤、紫、ブルー、白」 背景によく描き込む花もきれいで可愛らしいものを選んだといいます。なかでも「さくらが一番多く描いた花じゃないかな。色もそうだけど、五枚の花びらのバランスが取れている感じが好きなのね。基本的に花はなんでも好んで描くんですが、さくらやコスモス、梅、ガーベラなど、どちらかというと一重の花が好きかな」と言っています。
ぬりえの背景としてよく描きいれたものには、桜の花のほかに蝶がある。蝶は絵柄や色彩の変えることで、華麗さ、はかなさ、躍動感など、どんな雰囲気も自在に表現できるから、ぬり手の好みでぬりえを楽しんでもらうのに、ぜひとも添えておきたいものなのだそうだ。
このような視点でぬりえを見ていただいたら、また何か発見があるかもしれませんね。。
参考:小学館「わたしのきいち」より
春
暖かくなると庭の草花の芽がほころび、色とりどりの花が咲き始めます。草の緑も目にまぶしく香りが匂いたってきます。家で飼っている動物たちも負けじと動きはじめます。草花に誘われて大人や子どもたちもお花見や遠足にとお出掛けします。子どもたちは自然の動きとても敏感に反応するようですね。
家では、春の日差しに気持ちよくお洗濯のお手伝い。ごしごし洗って、パンパンと干しましょう。学校にはきちんと本をつめて、車にも気をつけて「行ってきます!」
夏
最近かき氷が流行していますが、昭和20~30年頃には暑い夏の日を涼しくしてくれるのは「かき氷」とかラムネ、アイスキャンデーなどでした。30度といえば大変な暑さであり、扇風機をかけて涼をとっていました。木陰のハンモックは、ちょっと憧れ。気持ちよさそうです。
デッキチェアーで休むことができたのはぬりえの中の少女くらいではなかったでしょうか。
夏は七夕様や夏祭り、夏休みなど子どもたちにとっては一番好きな季節ではないでしょうか。
海に山に、お友だちと楽しい夏の思い出を沢山作ったものです。夏休みが終わって、学校に行くと誰が一番日焼けして真っ黒になっているか競ったのではないでしょうか。
子どもが大勢いた時代、外で暗くなるまで近所の子どもたちや学校の友立ちと体を動かし様々な遊びをして過ごしていました。子どもの心と体をつくるのに大事な時間でした。
子どもたちが一番輝いていた時代、ちょうどその頃にきいちのぬりえがあって、子どもたちの姿を生き生きと楽しみながらきいちは毎月描いていたのでしょう。
8月からの秋の企画展では、秋から冬の子どもたちの姿を展示する予定です。皆様の好きな季節はいつでしたか。今回の展覧会が皆様の子どものころ、昭和の時代を思い出すキッカケとなりましたら幸いです。(館)
海外ぬりえ研究室 No.74 今月はフィンランドの絵本編になります。
「マンダラ」ぬりえに続き「都市や街」についてのぬりえを紹介していますが、今回フィンランドはぬりえではなく絵本になります。
馬鹿なことばかりする二人の子どもが主人公で、彼らがヘルシンキの街案内をしていく絵本です。彼らはとても人気があるということで人気の絵本なのですね。
まずはヘルシンキ中央駅です。ヘルシンキの玄関口となる駅で、ヘルシンキからフィンランド国内の各都市に向かう長距離列車の大部分と全てのヘルシンキ近郊列車はこの中央駅から出発するそうです。
玄関の正面出入り口の両脇に各2体、計4体のランプを持った像が鎮座しています。像はテレビCMに使われるなど非常に有名なものだそうです。
子どもたちは、駅を降りてタクシーに乗り、ヘルシンキの街に繰り出します。
博物館に行って子どもたちは、王様の椅子に座って、係りの人に早速しかられているようです。
動物園にいった子どもたは、動物園の中をスイカに隠れてウロウロ。猿の檻の前ではすっかりくたびれている様子です。
活発に動き回っていたずらをする子どもは、絵本を読んでいる子どもたちからは英雄のように格好いい子どもたちに見えるのでしょうね。
海外では、ぬりえであったり絵本であったり、様々な形で都市を紹介しているものがあります。日本でも素敵な都市紹介のぬりえや絵本が誕生するといいですね。(館)
今月のエントランス
「ひなまつりのおきゃくさま」
きいち
昭和30年代
雛祭りにお客様としておでかけしました。お雛様に負けないように可愛いお振袖の着物をきて伺います。桃の花にも負けないでしょう?
ぬりえ美術館メディア情報
☆TOKYO METRO NEWS 3月号でぬりえ美術館が紹介されます。
展示室のご案内
★3月~5月まで「きいちの春・きいちの夏」を開催しています。
元気な子どもたちがいっぱいだったあの頃、春から夏の季節の子どもたちの輝きの姿をご紹介いたします。
★館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。
弥生の月になりました。春の柔らかな日差しが嬉しいこのごろです。3月8日からパラリンピックが開催いたします。オリンピックにつづいて、日本選手の活躍を期待したいですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:たのしいひなまつり
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
3月のエントランスは、「ひな祭りの主役はわたしよ」をテーマにしたぬりえを展示しています。
3月は少女たちにとっては嬉しいひな祭りの月です。
ピンク色の桃の花も咲いて、今まで寒かった季節から一気に明るく暖かくさせてくれるお祭りです。
私の子どもの頃にも幼稚園で父兄を呼んでの学芸会があり、お雛様をお見せしたことがあります。お内裏様、三人官女、五人囃子らが段になって、歌にあわせて踊ったりしました。私は三人官女の中の一人でした。大変昔のことなのに、脳裏に残っています。それは楽しい思い出だからでしょう。
この時期、お雛様にあわせて和菓子店でも洋菓子店でも春のお雛様に相応しい色合いのお菓子やケーキが販売されますので、それも楽しみの一つです。菱餅やひなあられ、お雛様の形をした練りきりやケーキなどはピンク、白、緑、黄、青などの明るい色彩で作られ、春の女の子のお祭りに相応しい優しい色合いです。
お砂糖でお目出度い鯛や果物、野菜などを形作った金菓糖を覚えていらっしゃいますか。とても日本的な色合いの愛らしいお菓子だと思います。お魚や果物の形がそっくりなので食べるのがもったいないと思ってしまい、口にいれるのが惜しくなります。
そういう雛菓子のなかでも一番ポピュラーなものが“ひなあられ”ではないでしょうか。すでにひなあられをかざっています。お雛様になったら封を開けて食べようと思います。
皆様のひな祭りの思い出は、何でしょうか。(館)