東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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2016年12月30日の記事

年末のご挨拶

今年もあと一日で終わりますが、この一年ご来館いただきまして大変ありがとうございました。心より御礼申し上げます。新年は14日土曜日から開館いたします。どうぞ良いお年をお迎えください。

Posted: Nurie : 16年12月30日 | トピックス

2016年12月18日の記事

大判ぬりえ「およめさん編」発売されました

きいちのぬりえの大判シリーズに「およめさん編」が新発売されました。
きいちのぬりえは、類型58万部突破のロングセラーぬりえです。
昭和20~30年代の少女の憧れは、花嫁さんでした。当時一番豪華で、素敵だったのが花嫁さんでしたから、憧れていたのでしょうね。
着物姿、ドレス姿の様々な花嫁さんばかりでなく、お供の少女や結婚式に参加する少女たちなどとても可愛い作品が満載です。是非ご覧ください。
   

Posted: Nurie : 16年12月18日 | お知らせ

日経新聞にご紹介されました

12月17日(土)の日経新聞、まちを楽しみ、首都圏まるかじり、「知る見る歩く」のコーナーに、ぬりえ美術館が紹介されました。

Posted: Nurie : 16年12月18日 | トピックス

第7回ぬりえコンテスト

今回も多数のご応募をいただきまして、大変ありがとうございました。
今回は非常に優れた作品が多く、選考に頭を悩ませています。

優秀作品は、来年1月14日(土)から展示いたします。同時に優秀作品ならびに次点作品はぬりえ美術館のHPに掲載いたします。
どうぞお楽しみに。

Posted: Nurie : 16年12月18日 | トピックス

2016年12月 4日の記事

12月の美術館便り

師走になりました。毎年一年があっという間に過ぎていくという感じを持ちますね。きいちのぬりえの頃は、もっと時間があったように思います。何事も気ぜわしい時期になりますので、深呼吸を一つして、お元気にお過ごしください。

さて、今月は、昭和40年代に消えてしまったきいちを発見して、再び世に送り出してくれた元文化屋雑貨店の長谷川義太郎さんの「きいちの思い出」を長谷川さんの本からご紹介いたします。


蔦谷喜一さんは、足の太い、目玉くりくりの女の子を描いていた「ぬりえ」のきいちさんである。
かつて駄菓子屋さんの隅っこでほこりにまみれた極彩色の袋に入って売られていたぬり絵は、男の子の世界にはない妙に色っぽいものに見えた。・・・・果たしてどんな人が描いているのだろうと思っていた。生きておられるのだろうか、そんな気持ちがきいちさんに会おうと思ったきっかけだった。蔵前の問屋さんやぬり絵の版元でたずねて、やっと上福岡に住んでおられることがわかった。
それとともに、何軒かの蔵前のおもちゃ問屋さんを実際にたずねてみて、ただ「きいち」とだけネームの入ったすごろくや、ノート型になったきせかえ、クレヨンセットなどがまだ作られ売られていることがわかったのだ。例によって犬も歩けば棒にあたる気持ち。きせかえのサラリーマンのお父さんは刈り上げでステテコ姿、着かざったお母さんのスリップ姿は色っぽく、そしておふとんやテレビや冷蔵庫も、なんとあの懐かしの「きいち」しているのには驚いた。

きいちさんはその描くところの少女のように、まつげの長いおじいさんだった。
「長谷川さんみたいな若い人が、どうしてわたしの絵がいいというのかわかりません」と首をかしげておられた。・・・・
「ぬり絵を描く前は人間が好きで日本画をやりたかったんですよ。でも川端画学校にいったら草や葉っぱばかし毎日描かされて、やになってやめてしまったんです。その時ぬり絵をたのまれて、それがいつの間にか本職になってしまったんですが、やっぱり日本画にコンプレックスみたいなものがあったんでしょうか。ずいぶん悩みましたね。もちろん今でも日本画を描いていますよ」
「でもぼくとしては「きいちのぬり絵」は今の世の中でも、ディレクト次第で充分生かされるとおもいますけれどねえ」
「いまの人には受けないとおもいますよ」
ぼくの悪いくせなのだ、はじめに「きいちのぬり絵」ありきなのだが、こうして話しているときいちさん本人の方へ興味の対象がうつってしまうのである。「きいちのぬり絵」はきいちさんにとっても過去のものであるらしい。「今のわたしをみて下さったらうれしいのですが」と言われると一言もないのだ。


こんな素晴らしいぬり絵があったんだと、世の中に記してもらい思ったのがそもそもの発端だった、雑貨屋を始めたことで知り合ったマスコミの人たちにも紹介して、きいちさんのぬり絵はいくつかの雑誌にも載り反響もなかなかのものだった。銀座のど真ん中で展覧会も開催され、単行本も出た。大勢の人が懐かしいと手紙もくれた。
でもこれからのきいちさんに期待してほしい。
「わたしも何年か前から病気をしましてまいっていましたが、何かこれからやっていけるような気がします」 きいちさんも言ってくれた。


世間でもう一つ価値が低いと見られているもの、あるいは認められていないものの中にキラキラ光るものが沢山ある。影響力の強いこの裏文化というやつが、もっとみとめられるようになるまでは、ぼくはこの仕事を辞められない。
「きいちのぬり絵」もこれぞ全て、それぞ一番と思っているわけではない。でもこれがなけりゃこの世は闇だ。文化屋雑貨店のものは一番でもなけりゃ、グッドデザインマークでもない。てやんでえ最高なんです。アホなのです。
白い綿のオープンシャツを初めとする基本的なものと、スーベニア文化に代表されるまがいものとが商品の核となり、そして人をだましても食いぶちをかせごうといういじましさ、これが文化屋の誇りなのである。
~「がらくた雑貨店は夢宇宙」 長谷川義太郎著 晶文社~

こうして長谷川さんはきいちを探し出し、昭和53年(1978年)に銀座の資生堂ザ・ギンザアートスペースで「キイチのぬり絵」展が開催され、この展覧会を期にきいちの第二次ブームなるものが生まれ、きいち人気は今に続いているのです。
この展覧会では、きいち所蔵のぬりえと上野の版元が所有していた原画とぬり絵を借用して展示をした。さらに、ぬり絵の復刻版をつくり、子どものころ、ぬり絵遊びをして小森和子さん、白石かずこさんなどにぬってもらった。また一般にお客さまにも復刻版を提供し、ぬり絵を制作してもらい、会場に展示した。ドイツ文学者、池内紀さんの「ぬり絵」に関するエッセイを会場入り口に展示。キイチファンであったグラフィックデザイナー佐藤晃一さんんがデザインしたポスターを会場入り口の装飾とした。その後、全国でキイチのぬり絵展が開催された。と「資生堂ザ・ギンザアートスペースの25年」の本に書かれています。


当時資生堂の商品開発部に在籍していた私は生でこの展覧会を見ています。(館)

Posted: Nurie : 16年12月04日 | 美術館だより

2016年12月 3日の記事

12月の美術館ニュース(2)

海外ぬりえ研究室No.62 今月はタイ編です。

今月はタイのぬりえ本をご紹介いたします。過去には2012年と2014年の10月にご紹介しています。


      

1冊目は、「西遊記」のぬりえ本です。このぬりえ本は、タイのテレビのアニメのぬりえ本かもしれません。
中国のお話ですが、日本でも映画、ドラマ、アニメに展開されていますので、タイでも同様にポプラーなお話であるのかもしれません。
Wikipediaを調べますと、中国語、韓国語、ベトナム語、タイ語で「西遊記」の表示がでていますので、それらの国では自国の物語と同様に良く知られているお話であるのでしょう。
西遊記では、孫悟空の活躍が子どもにとっても大変面白いので、子どもむけのぬりえにも展開されているのでしょう。


      

2冊目の本は、ぬりえだけではないアクティビティーブックです。「Hakaseが日本に行く」というタイトルですが、Brunoという熊とその友達の様々な動物がいろいろな国に行って、その国を紹介するシリーズになっています。
Hakaseが紹介するのはまず富士山、お相撲、そしてお城の桜等など。紹介している絵にある侍の上には旗がありますが、日本の国旗はどのようなデザインか、自分で描くようになっています。着物を着たHakaseのページでは、着物の柄を自分でデザインして描いていきます。
その他折り紙のページ、日本語のページ、日本地図など、日本を勉強していく本になっています。

日本のほかに、アメリカ、オーストラリア、中国、南アフリカ、エジプトが出版されています。


こういう本が日本にもあるといいなと思い、紹介させていただきました。それによって子どもたちは外国にも関心を持てるのではないでしょうか。
例えば今年はオリンピックがありましたので、ブラジルの本などがあったらいいかもしれませんね。
(参考:タイで購入しましたが、出版をしているのはシンガポールの会社でし)た。


では、また来年もお楽しみに!


今月のエントランス


新日本髪
年代:昭和30年代
作者:きいち

昭和30年代に、本当の日本髪ではなく、ご近所の美容院で日本髪風の新日本髪というものが人気になりました。本当の日本髪は、お相撲さんのように鬢付け油をつけて、結わなければなりませんが、新日本髪ならもう少し簡単です。いくつも花飾りをつけて可愛くな

りました。


ぬりえ美術館メディア掲載情報
●東京新聞にて、第7回ぬりえコンテストを開催いたしました。(応募期間:11/12~12/5)
応募いただいた作品の中から、優秀作品を1月~2月まで美術館に展示いたしますのでお楽しみに。


展示室のご案内
★きいちのぬりえの他、きせかえや海外から集めたぬりえ本の常設展示をしています。

★館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。

Posted: Nurie : 16年12月03日 | 美術館ニュース

12月の美術館ニュース(1)

師走となりました。暮れに向かい何かと気ぜわしくなりますが、一年の締めくくりを、しっかりとやって行きたいものです。それには風邪などひかない様に気をつけましょう。
 

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
 

タイトル:かんざし
作  者:きいち
年  代:昭和20年代   

12月のエントランスは、「着物で冬を華やかに」をテーマにした着物のぬりえを展示しています。
きいちの着物姿のぬりえには、人気があり、子どもの頃から着物を塗っていたと来館者の方からよくお聞きします。
それはきいちの着物が浴衣のような簡単なものではなく、花嫁さん、舞妓さんのように特別豪華な着物姿が多く描かれていたので、まだまだ豊かとはいえない時代に、少女の心をつかんだのではないかと思います。


当時の子どもたちは着物を着る機会が今よりずっとあり、着物を着るということにも慣れていたのかもしれません。

私の小さい頃の写真を見ますと、4、5才の旧正月に着物を着て、長羽織を着ています。祖母が和裁が出来たこともあり、夏、冬と季節に合わせて着物を作ってくれましたので、季節ごとに着物を着るというより、着せられていたのかもしれません。


会社勤めをするようになり、会社のある銀座には何軒もの有名呉服店が軒を並べていますので、とてもいい目の保養になったものです。
冬の時期は着物を楽しむにはぴったりの時期ですし、着ている人を見るのも楽しいものです。


今年の冬、又はお正月に着物を着てみるのはいかがでしょうか。(館)

Posted: Nurie : 16年12月03日 | 美術館ニュース

ぬりえコンテストは12月5日締め切りです

第7回目のコンテストの締め切りは、5日(月)必着です。ご応募お待ちしています。

Posted: Nurie : 16年12月03日 | トピックス

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