「楽しかったです。ありがとうございました。」と書いてくださったあやのさん。
静かな海辺の夕方に貝拾いをしているイメージが広がりました。(館)
8月25日(火)放送予定の番組は、8月31日(月)に変更になりました。時間は11:00から、NHK総合の「ひるまえほっと」です。ぬりえ美術館の「大人のぬりえサロン」が紹介されます。
お時間がございましたら、是非ご覧ください。
日本テレビNews Everyのリポーターのようこさんが取材で訪れ、塗ってくださった一枚。ぬりえがお好きだったのでしょうか。大変お上手です。頬、ひじ、ひざの上にさらっと塗った赤い色や
植木鉢、ベンチの陰影などさすがです。(館)
「てんしさん かわいいです」とコメントを書いてくださいましたが、もりあいさんの塗られてた天使さんもピンクのドレスで可愛いですよ。(館)
2回かけてぬりえを完成させてくださいました。爽やかなブルーのワンピースが夏らしくて、カレーライスが本当にカレーらしいです。(館)
きいち 没後10年
「ありがとう 忘れない」第二弾
平成26年8月8日(土)~11月3日(祝)
きいち 没後10年 「ありがとう 忘れない」第二弾 を開催しています。
今回は、日頃は展示をしていないポスター類を始め、大判ぬりえなどをご紹介いたします。
きいちが亡くなって10年ですが、これからもきいちのぬりえを忘れずに、子どもの頃の気持に戻って、ぬりえの可愛さ、楽しさを感謝の気持をもって引きついで行きたいと考えております。
今後ともきいちのぬりえのご支援をよろしくお願いいたします。
今回の展示物のご紹介
今展示のぬりえは、4つのテーマで紹介しています。
1)憧れの花嫁さん
2)お稽古大好き
3)楽しい毎日
4)昭和10年代のフジヲ時代のぬりえ
1)憧れの花嫁さん
昭和20~30年代の少女の憧れである花嫁さん。あの当時一番美しく、綺麗であったのが花嫁さんであったので、少女たちは憧れたのでしょうね。当時は、自宅での結婚式が多かったですから、近所の子どもたちも自分の身近に花嫁さんを見ることが出来たので、子どもの憧れをさそったことでしょう。
その憧れの対象を、きいちは沢山描いています。豪華な着物の花嫁衣裳はもちろん、ドレス姿の花嫁さんも描いています。ドレス姿は随分早い流行を取り入れていたと思います。
2)お稽古大好き
昭和20~30年代、戦争時にはできなかったお稽古事が自由にできるようになりました。
団塊世代の子どもたちにとっては、親がしたくてもできなかった習い事や勉強を子どもたちにさせることが流行りました。例えば、ピアノやバイオリン。
洋風なお稽古事が日本に入ってくると、従来からの日本的なお稽古事のお習字、そろばん、日本舞踊などがありますから、習い事が沢山できました。さらにスポーツも柔道や剣道に加え、少年野球も人気でしたね。今回は少女のお稽古をご紹介しています。
貴方の習ったお稽古事はありましたか?
3)楽しい毎日
子どものころは、何をしても楽しくて仕方なかったような気がしませんか?
お金をかけなくてもいろいろな遊びができましたし、家のお手伝いも必ず何かしていましたね。
お手伝いをすれば、お駄賃をおじいちゃん、おばあちゃんからもらったり、お店の人が、「偉いね。」とお駄賃かわりにお菓子やおまけをしてくれたり。そんな思い出はありませんか。
子どもたちがどんな工夫をして、毎日を楽しく過ごしていたか、ぬりえの中に沢山描かれていますよ。
4)昭和10年代 フジヲ時代のぬりえ
昭和10年代、フジヲというペンネームで、ぬりえの仕事をアルバイトのつもりで始めました。好きな歌舞伎の絵などを描くと大変な人気となりました。
この頃のぬりえは、「これがぬりえ?」というほど詳細に絵が描かれています。どこに色を塗るのかしらと思いますが、寄贈していただいた当時のぬりえには色が塗られていますので、確かに「ぬりえ」として遊んでいたことがわかります。
歌舞伎や踊りをテーマにしたもの、すずめなどを擬人化したもの、かぐや姫などお話をテーマにしたものなど、いろいろ描かれていますので、どうぞご覧ください。
皆さまの子ども時代を楽しませてくれたきいちのぬりえをこれからも伝えていきたいと思っております。どうぞこれからもきいちのぬりえを楽しんでください。(館)
『海外ぬりえ』 研究室 No.46 今月は、キューバ編です。
今月は、キューバのぬりえ本を紹介いたします。
1冊目は、「Colorea La Historia」
歴史をぬりえしよう!というタイトルでしょうか。
全ページにキューバの歴史が短い解説とともに描かれています。中にはチェ・ゲバラやカストロも描かれています。
ぬりえは子どもたちがするものですが、小さいときから自分の国の歴史について、難しいという思いをしないで、ぬりえをしながら知ることができるのは、とても良いことだと思います。
2冊目は、「Cantar y colorear」
歌とぬりえとでも訳したらいいでしょうか。
左ページには、歌の歌詞、右ページにそれに関するぬりえで構成されています。
歌付きぬりえという本も初めてみるものですが、歴史のぬりえ本同様にぬりえをしながら歌を覚えられるという楽しい本ではないでしょうか。
他の国でよく見るのは、ぬりえをしながら国語や英語や数学を学んでいくというものですが、今回のキューバのぬりえ本は、今までに無い歴史や歌などのコンセプトでした。
ぬりえを通じて、いろいろなことが学べますね。
いかがでしたか? 来月はベルギーのぬりえ本をご紹介する予定です。
今月のエントランス
『ところてん』
作者:きいち
年代:昭和30年代
夏は、“ところてん”がいいですね。実は、ところてんはかなり古い歴史があり、夏の季語にもなっています。
ここ最近は、ところてん突きをしてから食べる機会は少ないと思いますが、あなたはさっぱりと三杯酢や酢醤油派、それとも黒蜜派?
暑い日は敢えて屋外で、冷たく冷やしたところてんをつるっといただいてみたいですね。
メディア掲載情報
8月7日(金)朝日新聞夕刊「各駅停話 都電荒川線 町屋二丁目」にて、ぬりえ美術館が紹介されました。
8月25日(月) NHK総合(11:05~11:54)『ひるまえほっと』にて、大人のぬりえサロンのデコぬりえ®が放映予定です。
【展示室のご案内】
●きいち没後10年 「ありがとう わすれない」 第2弾を開催しています。
●館内にはぬりえ体験コーナーがあり、 自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。
今年の夏は、どのように過ごされますか。図書館などでゆっくりと本を読むのもいいですね。暑い時間を涼しく過ごすことができます。 外で過ごされる場合は、水分をとって、熱中症には十分に気をつけてください。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:スツールに腰掛けて
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
8月のエントランスは、夏のスタイルブックと題しまして、ファッションに関するぬりえを展示しています。
昭和30年代をよく表しているスツールが描かれています。赤とブルーのスツールと大変良く似たスツールが私の家にもありました。色は赤と黒でした。
きいちのぬりえには、その時代、時代の流行、ファッションが描かれていますので、子どもの頃にきいちのぬりえで育った人には、懐かしくて堪らない
魅力があると思います。このスツールを見たら、「そうそう、こういうものがあったわ」と思い出されるからです。
流行のものを描いてはいますが、すこし先端の流行であり、誰でもがそれらの持っていないような早い時期に描いて見せています。まだまだ豊かではなかった時代ですから、そういう新しいものがあるとは知っていても、誰もが買える時代でもありませんでした。
しかし描かれたものは、子どもにとっても、それは格好いいものとして、目に映ったとみえて、きいちのぬりえは大変な人気となり、よく売れたものです。こんなものを着たい、着てみたい、こんなものを欲しいな、という気持でぬりえをしていたのだと思います。
スツールに座っている少女のストライプのパンツも「サブリナパンツ(オードリー・ヘップバーンの映画で流行したパンツ)」のように少し丈が短めで、丁度今の流行と似ていますね。またお隣の四角いスツールに座る猫も三毛や虎のような雑種の猫ではなくて、血統種付き猫のようです。(館)