本当に楽しんでぬりえをしてくださっているのが、伝わってきました。子どもの頃の玩具の洗濯機の思い出を胸にぬってくださったのですね。(館)
ブルーやグリーンの海の中を銀のレースやスパンコールがキラキラと輝いています。オレンジの着物の袖がブルーやグリーンのなかでアクセントになっています。
Posted: Nurie : 15年07月19日 | ぬりえサロンギャラリー
8月8日(土)から秋の企画展、きいち没後10年「ありがとう 忘れない」第二弾を、開催いたします。
ポスター、大判ぬりえなど日頃展示しない作品を展示いたします。ご来館をお待ちしています。
今月は、「おとひめさまのごあいさつ」をデコぬりえ®いたしました。先月の七夕さまにつづきまして、海のお姫様のデコにトライいたしました。
デコレーション部分が大変凝っていますので、難しかったのですが、時間内に皆様完成させました。
今月はNHKの取材も入りまして、デコぬりえ®の制作風景、参加者のコメント、ユン先生や館長のインタビューなが取り上げられました。(尚放送予定は、また後日ご案内をさせていただきます)
ユン先生の作品
海の中の乙姫さまのイメージで、ブルー系で爽やかにデコレーションされています。ブルーの濃淡、紫、白、シルバーのレース使いに、パールやリボンをアクセントにしています。背景には小さい魚が泳いでいます。
ひさよさんの作品
乙姫さまのショールが大変豪華です。丁寧にショールの上に金のレースを飾り、ドレスにはパール付きのレースをあしらっています。
Monezumiさんの作品
緑のショールに銀のレースがショールにもドレスにもあしらわれています。スパンコールもアクセントに使われ、王冠のような飾りもキラキラして豪華です。
荒山さんの作品
初参加の荒山さんは、ピンク系のドレスの乙姫さまを完成させました。袖のフリル部分も二十にして、手の込んだ作品に仕上げています。
氷見さんの作品
ユン先生のほかのクラスに参加なさっていらっしゃる氷見さんは、ブルー系のショールに黄~黄緑のドレス、間をつなぐ袖部分は白にして、しっくりまとまっています。
新山さんの作品
紫とオレンジの乙姫さまです。五段のレースのフリルが大変豪華です。初回ですが、五段にチャレンジして完成させました。
二瓶さんの作品
ブルーのショールが大変豪華に作られています。袖のフリル部分も繊細で素敵です。
館長の作品
海とは対照的な赤い色のドレスに黄~黄緑のグリーン系のドレスで、海の寒さに凍えないように少し温かめの色にして、ドレス部分や背景にパール等の飾りを水の泡のイメージで貼っています。
初回の方が3名いらしたので、凝ったデコレーションが心配でしたが、上手に完成させていました。作る人により、これだけ違って見えるので、楽しいですね。
8月は大人のぬりえサロンはお休みです。
9月の開催をお楽しみに。
絵作家の谷苑子様がお作りになって、標題のぬりえを寄贈していただきました。
最近のカレンダーには、二十四節気がついていないものがほとんどですが、日本には自然と生きるためにこのような季節をあらわす言葉が生きていました。
谷さんはそれを絵にして、さらにぬりえとして表現されています。
素敵なぬりえ本を寄贈していただきまして、大変ありがとうございました。
ご活躍をお祈りしています。
谷苑子様web site:
http://tsubu.digi2.jp/
Hong Kong からいらしたエリーさん。休暇を利用して日本を旅しているそうです。
はっきりとした色使いや赤やオレンジの使い方は、香港の方だからでしょうか。体の陰影もつけていて、お上手です。(館)
「夏が待ち遠しいですね」というさとるさんのぬりえは、夏らしいひまわりと爽やかなストライプのワンピースの少女です。ピンクと黄色、オレンジの夏らしい色で塗られています。(館)
『でぱーとのしょくどうで』
年代:昭和30年代
作者:きいち
テーブルにはホットケーキに、ショートケーキ。食べているのはアイスクリームでしょうか。
デパートにお買い物に行くのは、お出かけの中でも一番楽しい場所であり、お買い物のほかに食堂で美味しいものを食べるのは、もっと嬉しい場所でした。
メディア掲載情報
6月23日(火) テレビ朝日『若大将のゆうゆう散歩』で紹介されました。
『海外ぬりえ』 研究室 No.45 今月は、インド編です。
今月はインドのぬりえ本をご紹介いたします。
前回は2012年11月にインドのぬりえをご紹介しています。
今回ご紹介するのは、モザイクと動物や鳥などのぬりえ本です。
この海外ぬりえ研究室では、マンダラのぬりえ本をいくつか紹介していますがモザイクのぬりえ本は初めてとなります。
「モザイクとは、小片を寄せあわせ埋め込んで、絵(図像)や模様を表す装飾美術の手法。
石、陶磁器(タイル)、有色無色のガラス、貝殻、木などが使用され、建築物の床や壁面、
あるいは工芸品の装飾のために施される。この装飾方法は古くから世界的に見られ、宗教画や
幾何学模様など様々なものが描かれており、歴史上、カテドラルの内部空間やモスクの外壁などの装飾手法として特に有名である。」というものですが、確かに海外の教会の建築の中に
みたことがあると思われる方がいらっしゃると思います。
2014年1月にアメリカ編で幾何学的な「キルトとプリズムのぬりえ本」を珍しいジャンルとして紹介していますが、このモザイクもそれに順ずる珍しいぬりえ本です。
ご自分の家の装飾をイメージしながら、塗るのでしょうか。幾何学的に組み立てられて
いますので、配色などはかなり頭脳を使って塗る必要があり、じっくり考えて
取り組むのによいぬりえ本です。
2.「Students'Educational Coloring Books(生徒のための教育的ぬりえ)」
鳥や動物が表紙に描かれたぬりえ本です。生徒のための教育的ぬりえとタイトルに
あるように、教育的な言葉がぬりえの下に書かれています。たとえばおんどりの下には、「おんどりのように、毎朝早く起きましょう」と書かれています。ふくろうの絵には、「遅くまでおきているふくろうの真似をしないで、毎晩早く寝ましょう」。
うさぎの絵には、「うさぎのように、フルーツと野菜を毎日食べましょう」と書かれています。
可愛い鳥や動物の絵をぬりえしながら、それぞれの教育を学んでいくことでしょう。
インドは世界の印刷の工場になっていると言われています。様々な国のぬりえ本がインドで印刷されて、海外に送られているのでしょう。
いかがでしたか。来月はキューバのぬりえ本を紹介していきます。どうぞお楽しみに。
7月になりますと、七夕を始め各地で納涼のお祭りが始まりますね。このぬりえ美術館付近では朝顔市、ほおづき市など東京の伝統的なお祭りが楽しめます。皆様の地元ではいかがですか。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。こ
のコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:くだもののおくりもの
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
寄 贈:新井 光男氏
7月のエントランスは、美味しいものを食べてをテーマに食べ物に関するぬりえを展示しています。
果物籠にいっぱいにつめられた果物。高級なメロンやバナナが輝いています。
最近果物屋さんでもこのような果物籠を見かけなくなりましたが、私が子どものころ、果物屋さんの店先には大きな籠に果物をつめて飾られていたものです。
又自分の家では、お盆などの仏事の際に親戚や知人から贈られてきて、仏壇の前に置かれていたことなど思い出します。最近は籠というより、紙箱につめられた果物が多くなりましたね。
20年ほどまえに奈良に仕事ででかけた帰りの電車の中で、結婚式の引き出物にこの大きな籠を持った人を見かけたことがあり、大きくて持ち帰るのに大変だろうなと思ったことがありました。地域によっては、引き出物に大きなものを贈る習慣があるのでしょうね。
今月展示のぬりえの中の食べ物は、デコレーションケーキ、ホットケーキ、アイスクリーム、かき氷、綿あめ、ジュースなどですが、昭和30年代なかなか食べられなかったり、お洒落な食べ物であったと思います。東京から今なら1時間ほどの埼玉県の私の田舎でも、デコレーションケーキはクリスマスシーズン以外には販売されていませんでしたし、ホットケーキは、自分の家で作ったこともありませんでした。小学校の4年生になって、東京に上京してきてデパートの食堂に行って、食べた思い出があります。今でもホットケーキは、大好きです。
きいちが食べ物をいろいろ描いている背景には、まだまだ貧しい時代のためこのような食べ物を誰もが食べられなかったため、せめてぬりえの中だけでも美味しいものを食べた気持になってほしいと描いていたのです。(館)