ぬりえ美術館の館内には、「感想ノート」が置かれています。そのノートに書かれた、来館者様のお声をご紹介いたします。
11月2日(日)
・たかしさんとまいこさんの似顔絵とハートマーク
11月3日(祝)
・きてみたかったぬりえ美術館。かわいかったです。ニコニコマーク ひろの&てるえ
11月8日((土)
・ずっと気になってやっと伺いました。
なつかしい!! まったくなつかしい!! 紙の質感? レトロで涙が出ちゃうかも。
昭和は遠く、なつかしさには哀しみがおまけ付き。
ほのぼとと、でも着物の柄とか見事なのですね。もちろんあの頃はわかってなかった・・・★ ポーズもいいとこでとまった感じ!?
あの頃って、それぞれ大変だったのかも知れないけど、なんか みんな幸せだったような。ホラ映画の三丁目の夕日そのまま。
近所のおばちゃん、ジイちゃn・・・いい時代だったような ハートマーク
どうして・・・あのままではなくなったのかなあ。 ゆき
11月15日(土)
・友人と3人で来ました。とてもなつかしい気持になりました。ありがとうございました。
11月23日(日)
・やっと来れました。子供の頃に戻って、ほんのりしています。遊ぶおもちゃもなかった時代に、大好きだったぬりえに再び会えて、とってもうれしいです。
子供の頃の思い出は、少しも色あせていませんネ! ありがとうございました。
高橋順子
・快晴の一日、高等学校時代の友と三人でお伺い出来ました。
戦後のやみ市?の駄菓子屋さんに通いました。1枚づつ買った記憶があります。まだ焼け跡の残っていた渋谷初台でのこと・・・
TVでの放映にひとっとび小学1年生に戻り、一度訪れたいと願っていてやっと叶い、楽しいひとときに感謝です。
いろいろ金子様にお話をお聞きし、本当にありがとうございました。
岡山 加藤紀代子
・なつかしい!! 今日、青春時代の友、3人と共有の感性にひたれました。お日柄に恵まれタイムスリップ感謝!! 最高の秋いっとき。金子さんの温もりのある解説もうれしかったです。ありがとうございました。 千葉 西村正子デシタ!!
・なつかしいのひとことです。友人3人で訪問出来、幸せなひと時でした。又女性同志で伺いたいと思います。男性作者の感覚がすごいです。 台東区 ニ川 孝子
11月24日(振り替え休日)
・私は、この世代で、ぬりえをしたことがありませんが、きいちさんの作風にとても感銘を受けます。東京でデザイナーをしていますが、真新しいものより、ひかれるものがあります。刺激を受けた。ありがとうございます。
・50年以上前のぬり絵をしている自分を思い出しました。2階の部屋で一日中ぬっていた。まだ妹や弟は小さかったので、一人でぬっていました。なつかしい 矢代和子
12月14日(日)
・数年前からこの美術館の存在を知っていましたが、今ネット社会になり、簡単に情報を得る事ができる様になり、やっと来ることができました。
ただ、ただなつかしい少女時代に思い出にひたる事ができました。ありがとうございます。
幸せです。 幸枝
12月21日(日)
・たまたまネットで発見し、見に行こうと思いました。蔦谷喜一さんの存在は全く知らず、今回勉強になりました。ぬり絵ぬりたくなりました。 三浦優樹
・女の子の絵がとてもかわいかったです。ぬり絵ぬりたくなりました。同じく! 癒されました。 境野友紀子
2015年1月10日(日)快晴
・初めて来館。なつかしく見ました。
・(ぬりえコンテストで)お姉ちゃんがかいたぬりえが貼られるので来ました。ぬりえ美術館に来て、ぬりえをひさしぶりにしました。もう夢中になって色を選びました。
かわいいえばかりでやさしい気持になりました。またこの絵にいやされました。
1月31日(土)
・友人と3人で来ました。本当になつかしい気持になりました。
2月1日(日)
・大変、気持が癒されました。(懐かしい気持で、帰ります)
2月7日(土)
・きいちさんの絵が大好きで、来ました。どの絵もほんとうにかわいくてすごく癒されました。ハートマーク ありがとうございました。M
2月11日(祝)
・ぬりえをこんなにじっくり見たのは、初めてでしたが、とても面白かったです!久しぶりにぬりえをしたくなりました。
2月21日(土)
・ぬりえもきせかえもとてもかわいいです。遊びたくなりました。
2月28日(土)
・ぬりえをぬるのが楽しかったです。また来ます。
3月1日
きいちさんのぬりえは、どれもかわいくて大好きです。!!
3月7日(土)
・上京の用事があり、念願のきいちさんのぬりえ美術館に来る事が出来、感激!!です。
いつも母が買ってくれたぬりえに出会えて、亡くなった母を思い出し、子供の頃の自分にも会ったような気持になりました。ありがとうございました。また来館いたします。
(北海道 62才)
・きいちさんのぬりえ、かわいらしくて、かっこよくて、とても素敵でした!!ハートマーク ひさしぶりに自分でもやってみて、疲れたこころが、ふっと軽くなりました。ありがとうございました。ニコニコマーク Mika
3月8日(日)
・子供の頃、毎日、毎日、きいちのぬり絵ときせ替え人形で遊んでました。今日は、なつかしく、うれしく、来て良かったです。
又11時に伺ってしまい(12時からなのに)快く開館してくださいました。ありがとうございました。 59才 けいこ
・知人からはがきをいただき、すぐに「ぬりえだっ!! なつかしい!」とっても、行ってみたい気持が引きずって、きょう見られました。
なつかしく、思わず、ニンマリとしてカンショウしました。きせかえ、ぬりえホントに良く遊んでました。 また来ます。 (江戸川区 67才 主婦)
3月15日(日)
・ぬり絵が大好きで、大阪から来ました。かわいいぬり絵がいっぱいで、楽しかったです!! ありがとうござました。
3月28日(土)
・倉本 参上
・静岡から娘と来ました。娘がぬり絵が好きで、夢中でぬらさせてもらいました。楽しかったです。
・念願の”ぬりえ美術館”に長女が連れてきてくれました。最高にしあわせです!
一緒にこれなかったけど、次女、夫にも見せたかったです。来館できたことに感激です!
岩手 ヤ○ダ
皆様、ご感想を記入していただきまして、大変ありがとうございました。皆様の子どもの頃の思い出の中にきいちのぬりえが大変深く残っていることを感じました。これからも、皆様の思い出を大切にするようにきいちのぬりえを残していきたいと思います。
今月は、「ことりさん おはよう」をデコぬりえ®いたしました。少女と小鳥というシンプルな作品が、清楚で可愛らしい作品になりました。皆様の作品をご紹介いたします。
ユン先生の作品
ブルーとホワイトの少女で、草原にいるかのように爽やかです。髪にのせた帽子とドレスについた鳥の柄のレースがポイントです。背景はリボンのコラージュになっています。
二瓶さんの作品
赤いドレスの少女。少しでも暖かくなってくろと、ギンガムチェックが合いますね。おはやなトーン記号、きのこなどのデコが可愛らしいです。
高橋さんの作品
お花のついたオレンジのドレスにブルーとホワイトのエプロンが豪華なデコになっています。いくつも丁寧に重ねて手が込んでいます。背景も紙のレースをコラージュしています。
西潟さんの作品
赤、白、黒の3色使いですが、初めてデコぬりえ®に挑戦して、黒を使うのは難しいのですが、黒がこのように使えるのはスゴイことです。黒に対するエプロンの白のレース使いも合っています。
ひさよさんの作品
ブルーとベージュのドレスとエプロンが大変丁寧にデコレーションされています。手の込んだつくりです。
小さいハートの背景にデコパーツもハートだけにしているのもさすがです。
藤原さんの作品
今回初めての挑戦ですが、レースの上に花を重ねたり、小鳥たちに花や枝を加えさせたりと、大変考えられた作品になっています。タイトルにも小鳥が付いて、デコぬりえ®を楽しんでくださっているのが分かります。
Monezumiさんの作品
オレンジ~緑の色の統一が素敵です。レースやデコパーツの重ね使いも大変上手です。
館長の作品
私も春なので、エプロンをチェック柄にしてみました。ドレスは花の模様のリボンを縦に使ったところがポイントです。それとお花とチェックのリボンを帽子に見立ててみました。
ぬりえの絵本体が大変シンプルであったのですが、どなたも清楚に可愛らしい作品を作ってくださいました。意外にデコレーションのし甲斐がありました。
来月もどうぞお楽しみに。
オレンジカラーの作品です。ドレスには花を散らし、代わりにエプロンのレース飾りやビーズで豪華にデコレーションしています。髪に飾った帽子のデコも花やビーズを重ねて豪華です。
Posted: Nurie : 15年03月22日 | ぬりえサロンギャラリー
ブルーのドレスにベージュのエプロンの少女ですが、ドレスのレース使いが丁寧でギンガムチェックの相田にスパンコール使いのリボンを組み合わせています。エプロンもレースやリボンを重ねて、大変手の込んdだ丁寧なつくりをしています。
Posted: Nurie : 15年03月22日 | ぬりえサロンギャラリー
ブルーとホワイトの清楚な仕上がり。先生のポイントは髪につけた麦わら帽子とドレスについているレースの白い鳥だそうです。このデコパーツを使いたい!使うのは「今、でしょう!」となったわけです。
葉っぱの影には、いちごが隠れています。背景は、リボンをコラージュしています。
Posted: Nurie : 15年03月22日 | ぬりえサロンギャラリー
『海外ぬりえ』 研究室 No.41 今月は、南アフリカです。
今月は、南アフリカのぬりえ本を2冊ご紹介いたします。
猫の冒険を描いたぬりえ本です。表紙が四角ではなく、猫の形にあわせて一部カットしてあるところが、面白いです。
中のぬりえは、箱からとび出してきた猫たちが、いろいろな場所に行って見たりやったりした冒険物語になっています。
ページ一面に絵が描かれていて、ひとつの絵自体が大きくて、栓が太いのが特徴です。小さい子どもにとってとてもぬりえやすいのではないかと思います。
ぬりえのほかには、猫が目標物に行き着くにはどのように迷路を抜けていったらいいのか等、迷路のページもあります。
2.「 Colouring & Activitiy book」
シマウマのそりに乗ったミーアキャット(?)のカウボーイが描かれたぬりえ本です。
このぬりえ本の珍しい点は、描かれたぬりえのページに、様ざまなメーカーの名前が書かれており、最終的にこの本の収益はチャリティーとして寄付されるようになっていることです。
このようなぬりえ本を見たのは、初めてのことです。面白いアイデアだと思いました。
南アフリカでは、このような種類のものが他にもあるのかも知れません。ぬりえのページの他には、数字をつないで線にして絵にしていくページや「そのぬりえの中に何匹の蝶々がいます か」というクイズなども描かれています。
スポンサーのメーカーに関連するぬりえが描かれていますので、本全体としては様ざまな絵で構成されているのは否めないですが、チャリティーということで許されるのでしょう。
1の本と同様に、こちらの絵も一つ、一つが大きく、ページ全体に描かれています。
海外ぬりえ研究室は、41回になりますが、いわゆるぬりえですが、それでも国によってまだまだ見たことも無いアイデアに溢れたぬりえがあるものなのですね。
これからも海外のぬりえをご紹介していたいと思います。
『小さいバイオリスト』
年代:昭和30年代
作者:きいち
福井紅子氏寄贈
子どものころには、楽器を習える人が羨ましいと思っていました。友人の一人も、バイオリンを習っていました。そして大人になって、また再び習い始めています。
今は様ざまな楽器を習えるいい環境になってきていると思います。
メディア掲載情報
散歩の達人Mookの「京成線さんぽ(仮)」に掲載されました。
【展示室のご案内】
●きいち没後10年「ありがとう忘れない」 第1弾を開催しています。(5月まで)
●館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。
春の足音が聞かれる頃となりました。春の空気が暖かくなり、空が明るくなってくると
気持ちまで温かく広がっていくような気分になります。
明るい色のスプリングコートでも着て、颯爽と外に出かけましょう。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ハーモニカをふきましょう
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
寄 贈:福井 紅子氏寄贈
3月のエントランスは、楽器や音のある生活をテーマにしたぬりえを展示しています。
皆さまはハーモニカを吹けますか?
ハーモニカは、1824年頃ウィーンで登場したようです。
最初は輸入品ハーモニカでしたが、日本でも1910年(明治43年)に作られるようになったそうです。大正から昭和初期にかけては流行に敏感な若者の間で人気となり、その頃大学でもハーモニカ・アンサンブルなどが作られ、マンドリンと人気を競ったそうです。
教育現場では、1970年代までハーモニカが使われたようです。
このような歴史のせいか、ハーモニカは音の原点というか懐かしい音に聞こえます。
ハーモニカという楽器は、シンプルでサイズも小さいのでポケットにも忍ばせることができ、どこにでも携帯して楽しめそうです。
最初の質問ですが、私は残念ながらハーモニカを吹くことができません。埼玉の田舎の小学校では習いませんでした。ところが4年生から東京の学校に来てみるとすでに小学校3年生までにハーモニカの勉強が終わっていましたので、習うことができませんでした。
代わりに4年生からは、縦笛を習い始めましたので、これは皆と一緒にならいましたので、学校ばかりでなく、家に帰ってからも良く吹いていたものでした。
昭和30年代は、一般的にハーモニカが広まっていた時代であるので、きいちのぬりえの少女もハーモニカを楽しんでいるのでしょう。(館)
きいち没後10年「ありがとう わすれない」
27年3月7日(土)~5月31日(日)
ぬりえに夢中であった少女の頃、きいちのぬりえ描かれた世界の美しい色彩、お洒落なドレスや豪華な着物、美味しそうな都会の食べ物など、自分の身の回りにない世界に憧れたことを懐かしく思い出します。
ぬりえ美術館の感想ノートには、「ありがとう」の言葉が沢山綴られています。これからも、いつまでもその気持を忘れずに、きいちのぬりえを伝えてまいたいと思います。
今企画展でご紹介するのは、きいちのぬりえの原画です。
きいちのぬりえは昭和22年の開始当時は、原画を描いてそれを印刷していたようですが、その後の印刷技術により、亜鉛版(ジンク版)に直接描くようになりましたので、ぬりえには原画がなくなりました。
今回展示する原画というものは、ぬりえが入っていた袋や冊子の表紙絵になります。作品は昭和30年のものですが、きいちの特長の一つである原色が鮮やかで、生き生きとした躍動感が伝わる作品ばかりでございます。
1.原画
きいちは毎月2つの版元(今でいうメーカー)に各4袋、合計8袋のぬりえを描いていました。 一袋に10枚、12枚などありますが、紙の取り都合が一番よかったことから8枚入りが長い間続いたようです。そして昭和30年代後半には、5枚入りになっていきます。 袋の表紙絵を、きいちは一枚、一枚丁寧に色を塗って完成させています。
「喜一さんの絵はていねいですよね。他の絵描きさんは、絵の具をかいあわせて、ちょっとぬって、「ここがピンク」とか指定してくるだけなの。喜一さんは全部塗って、仕上げてくれるのよ。細かい所までね。」と版元(メーカー)の女将さんが書いています。(草思社「きいちのぬりえ」)
2.今回のぬりえのテーマ
「春の行事」、「子どもの遊び」、「お洒落な服に憧れて」、「着物が大好き」をテーマに展示をしています。
「春の行事」は、小さい子どもの頃の思い出に残るものが数多く描かれています。豆まき、お雛様、お花見、小学校の入学や遠足など等、明るく楽しい春の様子がさまざまに描かれています。
「子どもの遊び」は、昭和20~30年当時の子どもたちの遊びの様子が描かれています。縄跳び、まりつき、すべり台に始まり、輪投げ、ローセキで絵を描いたり、影絵、紙芝居など等。きっと皆様も夢中で遊んだ思い出があることでしょう。
「お洒落な服に憧れて」は、きいちのぬりえの一番人気のテーマではないでしょうか。きいち自身がまるで洋服のデザイナーのように、子ども向けに可愛い服を描いています。昭和20~30年当時、東京にはこのようなお洒落な服が売られていたのかもしれませんが、地方ではなかなか見ることができない(まず販売されていない)、あっても買ってはもらえないということもあり、ぬりえの中で素敵な洋服や着物に色を塗って、心を満たしていたのだと思います。
「着物が大好き」は、洋服と同様にきいちの着物の対する人気も高いのです。簡単な浴衣のような着物ではなく、振袖などの豪華な着物や舞妓さん、花嫁さんなどの凝った柄の着物を描いていますので、少女の気持を豊かに満たしてくれたのだと思います。
着物を描く背景には、きいちが日本舞踊の名取であったことも影響していると思います。踊りのお稽古を描いたものや、踊りの演目のぬりえなども数多く描かれています。
お好きなぬりえ、子どもの頃に塗ったぬりえなどは見つかりましたか。これからも、
きいちのぬりえの魅力をご紹介してまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします。(館)